新幹線とそれ以外の多くの路線(在来線)では、線路の幅が違う事はご存知の方も多いだろう。
今回お披露目されたこの新幹線型の車両は、自身の台車の幅を変える事で、通常の新幹線線路から、乗り換えることなく在来線に直通運転することが出来るという列車、
「フリーゲージトレイン」の最新型の試験車両(3代目)だ。
新しい在来線直通新幹線の形
在来線に直通する新幹線は、すでに秋田新幹線や山形新幹線があるが、これらのケースでは在来線の線路幅を新幹線に合わせるなど長期的な工事負担がかかる。
「フリーゲージトレイン」はそれを抑えることができるシステムとして研究が進められている。
どうやって車輪の幅を切り替える?
フリーゲージトレインが車輪の幅を変える際には、新幹線と在来線の線路の間に設けられる「ガイドレール」を使う。この上を車輪が通る事で変換ができる。
今回の試験では熊本県の新八代駅に設置されたガイドレールを使い、試験を行う。
3代目は”実用化仕様”
今回登場した3代目(3次車)は、JR九州が開発したもので、これまでの「フリーゲージトレイン」で最も長い4両編成。
車体も限りなく新幹線のような車体となり、より実用化に向けた仕様になっている。
主に九州新幹線の熊本~鹿児島中央間と在来線(JR)熊本―新八代間で、約3年かけて主に車両や装置の耐久性の確認をチェックするという。
長崎ルートで実用化へ
2017年度以降には、量産向けフリーゲージトレイン車両を開発し、2022年度頃には長崎方面での実用化を目指している。
取材協力:鉄道・運輸機構・九州旅客鉄道
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