大阪・京都・滋賀を走る「京阪電車」。同社に、とてもユニークな車両があります。
「5000系」は日本の鉄道車両初の5ドア車両で、日本で唯一「座席昇降機構」なるものを備えます。
…ピンとこないですって!?まずは動画でご覧いただきましょう。
2016年8月28日に京阪中之島駅で行われた実演イベントに参加した時の様子です。
この車両、1970年から営業開始した車両で、ラッシュ時はスムーズに乗降が出来るように昇降式の座席は収納して5ドアでの運用、日中は2つのドアを締め切り3ドア車両として走ります。
少しでも座れる人員を多くするため、3ドア車両として運用するときは、天井に収納しているロングシートがおりてきて、使わない2つのドアの部分にセットされるのです!
一見なんてことのない普通の車内に見えますが…
何やらドアの上に怪しいものが…!
これが降りてくるのです…!
通常、この座席の昇降は終着駅でお客さんが全員降りてドアを閉めた後に行いますが、この日は特別に車内からその様子を見学することができ、その貴重なシーンを収めることができました。
いよいよ座席が降りてきます。
座席スペースに変身!
乗務員さんにお話を伺ったところ、この作業はお客さんが降りた後に、両先端の乗務員室で2人で同時にボタンを押して操作するそうです。
この「5000系」、そして座席昇降装置はデビューから46年たった今も現役で活躍中です。
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