千葉県の房総半島を走る小湊鐵道は8月31日、トロッコ列車「里山トロッコ」号を2015年11月頃より運行開始すると発表した。
かつて同線で活躍したドイツ製SL、”C型コッペル蒸気機関車”を、クリーンディーゼルエンジン搭載の現代版機関車として復刻の上、客車4両を連結して運行する。
4両の客車は「クハ101」「ハテ101・102」「ハフ101」で定員は144人。うち2両の「ハテ」は”展望車”で、側面に窓は無く、天井にはUVカットの天窓を設置。
「里山トロッコ」号の運行区間は里見~養老渓谷間(9.2km)で、通常列車の半分程度の速度(時速30km弱)で約30分かけて走行。なお当面は暫定的に上総牛久~里見間を延長運行し、上総牛久~養老渓谷間18.5kmを約54分で結ぶ。
養老渓谷行き(下り)は機関車が先頭、里見・上総牛久行き(上り)は「クハ」を先頭に、機関車が最後部から”推進”する形となる。
料金は普通運賃のほかトロッコ料金(詳細未発表)が必要。
運行日は、各月(12月下旬~3月上旬除く)土休日および特定日など年間約180日間の運行を予定。平日は2往復、土休日等は3往復を予定している。
同線は、駅舎など鉄道施設の多くが約100年前の開業当時の姿をとどめているほか、沿線は豊かな自然に囲まれており、「里山トロッコ」号では土地の風・日差し・匂いを肌で感じながら車窓を楽しむことができそうだ。
画像提供:小湊鐵道
・里山トロッコはじまります - 小湊鐵道「里山トロッコ号」ページ
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