7月25日、新宿~松本間を結ぶ特急「スーパーあずさ」用の新型車両「E353系」が落成、横浜市にある「総合車両製作所」を出場しました。
25日未明には、工場近くにある京浜急行の神武寺(じんむじ)駅付近に姿を現しました。
【7/25 9:00・20:00 写真・動画追加】
【7/29 試運転写真・動画追加】
【7/29追加】「E353系」試運転スタート
7月29日からは、長野県松本周辺エリアで早速試運転がスタートしました。
【7/25】「E353系」出場の様子
「E353系」って?
「E353系」は、老朽化した中央線特急スーパーあずさ車両「E351系」(1993年デビュー)の取替を目的とした新型車両です。
「E353系」のデザインコンセプトは「伝統の継承」と「未来への躍動」。
特急あずさのDNAを引き継ぎながら、日本の中央を走る新時代のダイナミズムを表現し観光・ビジネスユースに対応したデザインとなっています。
スーパーあずさ新型車両「E353系」はココがすごい!
現在のスーパーあずさ「E351系」と比べて様々な進化がみられますが、その中でも特に注目のポイントを3つのカテゴリでご紹介します。
①快適な車内環境
- 「空気ばね式車体傾斜方式」を採用し、E351系(振り子式車体傾斜方式)と同等の走行性能を実現しつつ車内が広く快適に
- 走行中の振動を低減する動揺防止装置を一部の先頭車とグリーン車に搭載し、乗心地を向上
- 静粛性を向上した床構造
- 空気清浄機を設置
- 空調を個別吹き出しとし、各座席で風向きと風量の調整が可能
②観光・ビジネスユース等への対応
- 各座席にパソコンを置けるテーブルとコンセントを設置
- 車内案内表示器にフルカラーLEDを採用し、行先・停車駅案内等のほか運行情報やニュースなどを配信
③安心して利用できる車内設備
- 改良型ハンドル形電動車いすが利用可能な大型トイレや多目的室、車いすを固定可能な座席を設置
- 各客室とトイレ内には乗務員と連絡可能な非常通話装置を設置
- 各客室の出入口に防犯カメラを設置
- AEDを1編成に1台設置
スーパーあずさ新型車両「E353系」今後の動きは
今回は性能評価や技術検証を行う「量産先行車」として、9両編成+3両編成の計12両が製造されました。
この編成は工場出場後、長野県の松本にある車庫まで電気機関車の牽引で輸送されます。その後、各種試験・試運転を行ったのちに、営業運転デビューする予定です。
【動画①】姿を現したスーパーあずさ「E353系」速報版
【動画②】逗子駅方面入線シーン
【動画③・④】松本駅試運転初日の様子
「E353系」写真をもっと見る
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