小田急箱根ホールディングスは2018年8月1日、小田急箱根グループがこれから取り組んでいく新たな大型投資計画(箱根の乗り物の新造・駅舎更新・各種受入れ施策の導入など)の概要について発表会を行いました。その様子をレポートします。

大型投資計画発表会
小田急箱根ホールディングス取締役社長をはじめ、今回の発表に関係する箱根のグループ各社の取締役社長が出席しての発表会となりました。

『もっと乗りたくなる箱根』
新型海賊船の建造・ロープウェイ新型ゴンドラの導入・登山電車新型車両の追加導入・登山電車2000形車両の更新・ケーブルカーの更新・箱根登山バス車両の増車と更新を発表。
『もっとまわりたくなる箱根』
早雲山駅舎の改築及び改修・登山電車各駅の改築・「箱根クラフトハウス」のリニューアル・ロープウェイ大涌谷駅待合室の新設・箱根キャリーサービスの運搬車両増強を発表しました。


新型海賊船の建造

まず芦ノ湖で運航している観光船「箱根海賊船」7代目となる新型海賊船の新造を発表。

内外装のデザインはドーンデザイン研究所(代表:水戸岡鋭治氏)が担当。細部までこだわった調度品によりクラシック感を演出します。

内部は温かみの木材を贅沢に使用。就航は2019年4月を予定しています。

箱根ロープウェイ新型ゴンドラの導入

続いて早雲山駅~大涌谷駅を結ぶ「箱根ロープウェイ」に新型ゴンドラを導入すると発表しました。

世界シェア7割のスイス・CWA社製の最新型ゴンドラ「TARIS」を日本初導入。
広い間口で2人同時に乗降が可能になります。

ゴンドラ内のイメージ。
2021年4月の営業開始を予定しています。
箱根登山電車新型車両の追加導入・更新

箱根登山電車では最新車両「アレグラ号」を追加導入。

また車体の更新時期を迎える「2000形」については更新工事を行うと発表しました。
箱根登山電車の車両更新・引退予定の詳細についてはこちらの記事をご覧下さい。箱根登山鉄道、「アレグラ号」追加導入・2000形車両更新 100形引退へ(2018/08/01記事)

箱根登山ケーブルカーについても車両の内外装を大規模リニューアル。リニューアル車両は2020年4月の営業開始を予定しています。
路線バス車両の増車・更新

輸送力の高い大型車両の増備を2018年度~2022年度にかけ推進(約50台)。大型荷物にも対応したラゲージスペースを運転席後ろに標準装備します。
このほか、『もっとまわりたくなる箱根』として箱根エリアの駅・設備の更新なども発表されました。
箱根登山鉄道・箱根ロープウェイ早雲山駅舎の改築・改修

早雲山駅舎新駅舎のイメージ。交通連節点として、ケーブルカー・ロープウェイ相互の乗り換え機能を強化。

内観イメージ。解放感あるコンコースにすることで旅客導線を向上、バリアフリー対応の強化や、救護室や授乳室などのサービス施設を設置します。

2階テラス席イメージ。明星ヶ岳や相模湾が一望できるテラス席を設置予定。

2階テラス席には足湯を設置します。

箱根登山電車各駅の改築

箱根ロープウェイ大涌谷駅待合室の新設


大型投資計画の各概要など、詳細は小田急電鉄ニュースリリースに掲載されています。