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新幹線N700SとN700Aの違いを写真で徹底的に比べてみた(2018/05/12記事)
東海道・山陽新幹線に2020年度デビュー予定の次期車両「N700S」のデザインが2017年6月28日に発表されました。
「N700S」の車両概要は2016年6月に発表されており、今回は内外装デザインなどが発表されました。その注目ポイントを改めて紹介します。
「N700S」って?
N700系以来の”フルモデルチェンジ車”です。最新技術の採用、N700Aより消費電力量7%削減、設計変更なく8両など短編成も造れるといった特徴があります。
N700Sも、東海道新幹線の象徴である白地に青帯を踏襲します。先頭部の青帯で「S」を表現しています。
「N700S」内外装の注目ポイント
利用者目線でまず気になったのは、
- 先頭はN700を進化させ、サイドにエッジが加わった
- 車内の印象はN700から結構変わりそう
- 停車駅に近づくと荷棚が明るくなる(!)
- 普通席通路側にもコンセントが付く
- 車内テロップ画面が1.5倍の大きさに
- 普通席リクライニングが座面連動に
- グリーン車の足元は15%広くなる
…などなど。早速、イメージ画像を中心に見ていきましょう。
「N700S」外観・形状
先頭形状はN700系シリーズの形状を進化させた「デュアル スプリーム ウィング形」。
左右両サイドにエッジを立てた形状で走行風を整え、トンネル突入時の騒音を減らします。
また前照灯は20%大きくなり、LEDライトを新幹線で初採用します。
「N700S」普通車 車内
車内は柔らかな曲面を採用。天井はLED間接照明で、光学的に最適な形状により照度の均一化を図ります。
車内テロップはフルカラー液晶で、画面サイズも50%アップ。
また空調吹出口が側面パネルと一体化。広い吹出口を確保し室内温度がより均一になります。
そして停車駅に近づいた際には荷棚が明るくなり、乗客に荷棚にある荷物への注意を促します。
普通車座席は背もたれと座面を連動して傾けるリクライニング機構を採用。より快適な座り心地に。
これまでのN700系シリーズでは普通車は窓側の壁のみコンセントがありましたが、N700Sでは通路側含め全席コンセント付きになります。
「N700S」グリーン車 車内
グリーン車も照明や車内テロップなどの特徴は普通車と同様です。
側壁は普通車と異なります。荷棚と一体化した大型の側面パネル形状により一人ひとりの空間を演出。
グリーン車座席はN700系の「シンクロナイズド・コンフォートシート」が進化。
リクライニングの回転中心が変わり、座面と背もたれの角度を最適化。長時間座っていても快適な座席になります。
グリーン車座席は足元が15%広くなるほか、フットレストも幅が広がり、読書灯の照らす範囲も大きくなります。
「N700S」デッキ・トイレ
デッキは、N700系を踏襲し、曲面形状のパネルを採用。
トイレは壁面の配色は光沢のあるツートーンカラー。またスイッチ類を集約した操作パネルを採用し、利便性向上を図ります。
これらのデザインを反映させた「N700S確認試験車」は2018年3月に完成予定、営業運転開始は2020年度を予定しています。
画像提供:JR東海
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JR東海、「N700S」新幹線デザインが決定(2017/06/28ヘッドラインニュース記事)
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