フルフラットシートも!JR西日本『新たな長距離列車』ってどんな列車?

  • 公開 2018.05.23

【2018/5/24】記事中の各紹介内容を加筆・修正しました。また最後部に料金イメージを追記しました。


きょう(2018年5月23日)、JR西日本より『新たな長距離列車』の車内デザインが発表されました。既にヘッドラインニュースではお伝えしましたが一体、どんな列車!?改めて解説します。


JR西日本 新たな長距離列車

『新たな長距離列車』って?


JR西日本が計画している、京阪神と西日本エリアの複数の観光地を結ぶ6両編成の長距離列車。「多様性・カジュアル・くつろぎ」をキーワードに、『鉄道の旅の楽しさを知っていただける車両を目指します』としています。昼行・夜行列車として運行します。


JR西日本 新たな長距離列車 外観イメージ

『新たな長距離列車』のココがポイント!


現地点で分かっているポイントを3つご紹介します。


①多彩な設備


1両ごとに異なる座席タイプを配置、「グリーン個室」(1名用含む)から「普通車フルフラットシート」「普通車2+2列シート」までさまざまな設備が設けられます。4号車にはフリースペースも。




②リーズナブルな価格設定


具体的な金額等は未発表ですが、2017年6月に同列車の構想を初発表した際には「リーズナブルな価格設定」としています。

記事最後に同社に取材した料金イメージを掲載しています。



③気軽に長距離列車旅が楽しめる


『新たな長距離列車』は「全車指定席」。具体的な販売方法は未定ですが「旅行商品」のみとして発売される豪華寝台列車「トワイライトエクスプレス瑞風」などとはまた違い、カジュアルに旅を楽しめそうです。



車内ではWi-FiやUSBポートの設置、多言語による自動放送と車内案内表示や大型荷物置場も設置します。


どうやったら乗れるの?


『新たな長距離列車』は2020年の春より運行開始予定となっています。

定員は90名程度、運行エリアは京阪神~山陰方面・京阪神~山陽方面など臨時列車として期間を定め複数の区間を運行予定しています。具体的な運行区間や発売方法などは改めて発表されます。

最後に、各号車ごとの車内デザイン(イメージ図)と特徴、料金イメージをご紹介します。


1号車【グリーン車】1+1列シート


  • 向かい合う2つの座席を1名で利用できる広々とした空間
  • 2つの背もたれを倒すことでベッドへの転換が可能

JR西日本 長距離列車 グリーン車


2号車【普通車】フルフラットシート/2+2列シート(女性専用席)


  • フルフラットシート、2列+2列シートを配置
  • 女性更衣室、女性専用トイレを配置

JR西日本 長距離列車 普通車



3号車【普通車】コンパートメント/2+2列シート


  • ファミリー等グループで利用可能なコンパートメント
  • ほかの特急列車のグリーン車並の座席間隔で配置した2列+2列のリクライニング席


JR西日本 長距離列車 コンパートメント


4号車【フリースペース】


  • テーブルや着席スペースを複数設置し、自由に過ごせるフリースペース
  • グループで利用できるボックス席
  • イベントなどで利用できる小さな屋台のようなカウンターの設置
  • 一部区間で簡単なお弁当などの販売も計画

JR西日本 長距離列車 フリースペース


5号車【普通車】フルフラットシート


  • サンライズエクスプレス「ノビノビ座席」と同様の横になりくつろげるフルフラットシート
  • かつての寝台列車のように上下二段に配置
  • 車椅子対応座席、多機能トイレを配置

JR西日本 長距離列車 フルフラットシート

6号車【グリーン個室】


  • 個室を5室配置。うち1室は1名用個室
  • 従来にない台形とすることで、一定のベッド面積に加えてレール方向に約4メートルの長さを確保

JR西日本 長距離列車 グリーン個室

『新たな長距離列車』料金イメージは?


JR西日本によると、運行区間を大阪~出雲市間と仮定した場合、寝台特急「サンライズ出雲」で同区間に乗る場合の料金を例に、

◇最もリーズナブルなクラス
サンライズ出雲:ノビノビ座席10,000円前後(運賃+特急料金+指定席料金)
→『新たな長距離列車』普通座席

◇最も上質なクラス
サンライズ出雲:シングルデラックス23,000円前後(運賃+特急料金+シングルデラックス寝台料金)
→『新たな長距離列車』6号車グリーン個室

この程度の水準を考えている、とのことです。




記事内の情報は全て掲載時点のものです。

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