2018年6月26日、埼玉県の鉄道博物館で「新館」がお披露目されましたので、その様子を写真を中心にレポートします。

鉄道博物館の新館って?
新館は2017年4月から順次リニューアルを進めてきた中での集大成の位置づけで3つの展示室を新設。目玉としてE5系新幹線の『ほぼ本物』モックアップや山形新幹線400系の実物も展示します。

鉄道博物館 新館の外観
新館はこんな施設が!
4フロアにわたる新館には沢山の施設がありますが大きく5つに分けて紹介します。
①仕事ステーション【新館1階・2階】
現在の鉄道をテーマとし、鉄道を支える仕事に挑戦してプロフェッショナルになりきる体験型ステーションです。
- 鉄道の仕事・連携を模型と映像で紹介
- 鉄道の運行を支える駅、乗務員、設備メンテナンスなどの仕事を模擬体験
- 新幹線の運転体験ができる「E5 シミュレータ」、車掌の仕事を体験できる「車掌シミュレータ」を新設
- E5 系新幹線のモックアップ・山形新幹線400系新幹線の実物を展示

E5シミュレータ
②歴史ステーション【新館3階】
140余年にわたる日本の鉄道の歴史を時代ごとに鉄道に寄せられた期待とそれに応えた技術者の熱意、技術の進化を紹介します。

③未来ステーション【新館2階】
未来の鉄道をテーマとし、未来の鉄道に入り込み、これからの鉄道の姿を皆で考えるステーションです。

④ビューレストラン・トレインテラス
大きな窓から隣接する線路を走り抜ける新幹線を眺めながら食事を楽しめます。

⑤てっぱくひろば
お子様が楽しめる屋外施設。「E7系スライダー」や、E5系新幹線電車をモチーフとした5インチゲージの「ミニはやぶさ号」を運転。

いつから楽しめる?
新館オープン日時は2018年7月5日(木)10:00となっています。
①仕事ステーション
E5系新幹線モックアップ・400系新幹線

東北新幹線「はやぶさ」などで活躍中のE5系新幹線の「グランクラス」車両の実物大モックアップです。

驚いたことにこのE5系新幹線モック、『本物の設計から走行/保安装置を除いただけ』だそう。

つまりほぼ本物。日立製作所で製造、車体・内装全て実車通り。設計変更するほうが大変との事。

※車内は通常非公開
車内も実際のグランクラスと全く同一です。





初代山形新幹線「つばさ」400系の先頭車の実車です。

こちらは車内も自由に見学できます。


400系運転室 ※通常非公開
鉄道の安全を支える仕事

新館1階にドーンと「南てっぱく駅」が誕生。

駅で見たことのあるマークが。

窓口発券業務体験ができるようになっています。

JR東日本の駅でよく見かける現代型の券売機も。おや、いじれそうだぞ…

新幹線のきっぷを発券できました。グランクラスにしてみました。このきっぷは目の前にある改札口に投入可能。記念にもらえます。

その他、さまざまな鉄道の仕事について、実物とともに解説・展示されています。

列車の運行を司る「指令」のシミュレーションも体験できます。クイズ形式になっていました。

鉄道の仕事・連携を、模型と映像で紹介するコーナー。

リアルでお子様から大人まで見応え抜群。


突然信号機も現れます。

この踏切もメーカーから寄贈してもらった『本物』だそうで、実際に音が鳴り閉まります。

非常ボタンも動作可能。
車掌シミュレータ

京浜東北・根岸線の引退車両「209系」カットモデルでは車掌さんの仕事体験ができます。


E5シミュレータ

2階には「E5系」のシミュレータが登場。


205・211・233シミュレータ

その横には在来線シミュレータもあります。

②歴史ステーション

3階にある歴史ステーション。これがまた広大な展示で圧倒されます。

これまでの鉄道の時代を6つに分け、放射状に、それぞれの時代のきっぷ売り場や改札口が再現されています。列車のバーチャル映像もあいまって、6種類の時代に「タイムスリップ」体験ができます。



各時代を象徴する部品の展示も。
③未来ステーション

未来は不確定なものなので、色々『想像を膨らませる』仕掛けになっています。ある意味「博物館らしくはない」ですが面白いです。

未来ステーションに来たら、まずこの「未来チケット」を1枚ゲットしましょう。

そしてこのマシンへ。未来カードのQRコードを読み取らせると、簡単に自分のアバターが作成できます。


先にある色々なパネルに、その未来カードのQRコードを読み込ませると、自分のアバターが登場。主人公となり、鉄道の未来について色々な想像を膨らませることができます。


④ビューレストラン・トレインテラス
ビューレストラン

4階にオープンする「ビューレストラン」。その名の通り、窓側の席は新幹線をちょうどいい高さから間近に見下ろすことができます!


目の前を新幹線が通過!実は、さらにその手前(下方)には「ニューシャトル」も見えます。


おすすめメニューは「ハチクマライス」。いわゆる『シンカンセンスゴイカタイアイス』も食べることができます。

ハチクマライス

トレインテラス

同じ4階にはテラスがあって外に出られます。今度は、大宮付近を通る在来線が見放題!特にオススメなのが隅っこにあるこの場所です。


テラス側から新館の4階(ビューレストラン)を見た様子。
⑤てっぱくひろば

新館1階にはてっぱくひろばがオープン。お子様が遊べる遊具があり、その周りをぐるりと1周、E5系新幹線のミニトレインが走ります。

その他

本館のグッズショップもとっても大きくなっていました。

この日は本館と新館の間に展示されているE1系新幹線の車内(通常非公開)にも入ることができました。

E1系デッキ付近

E1系2階席

E1系1階席
