大きな窓で箱根の自然を体感!箱根登山鉄道の新型車両がお披露目

  • 公開 2014.04.14

神奈川県の箱根の山をスイッチバックしながら登る登山電車、「箱根登山鉄道」に、25年ぶりとなる最新の登山車両「3000形」(愛称:アレグラ号)が完成、このほどお披露目された。


箱根登山鉄道 アレグラ

展望窓は足元までガラス張り!


まず目にとまる正面のとても大きく美しい曲面ガラス。そして運転席後方の側面はなんと足元までガラス張り

この「3000形」の最大の特徴は、乗りながらにして箱根の雄大な自然を間近に体感できる展望型車両となっていることだ。


箱根登山 3000形

安全強度を確保するため、構造をかなり工夫したという


デザインしたのは、あの特急列車のデザイナー


この大きな窓の車体に、鮮やかな「バーミリオンはこね色」(茜色)とシルバーの華やか且つスタイリッシュなデザイン。

今回車両をデザインしたのは、新宿と箱根を結ぶ特急「ロマンスカーVSE・MSE」も手がけた、岡部憲明氏(岡部憲明アーキテクチャーネットワーク)。


落成した車両の前で箱根登山鉄道社長(左)と握手を交わす岡部憲明氏(右)


岡部憲明氏によれば、箱根のどの季節の景色にもなじむ外観色、そして座ったらすぐ景色に目が行く車内を目指したという。


車内


アレグラ号 車内

車内の床や座席は赤系でまとめられ、全体的に暖かい落ち着いた雰囲気となっている。


車内も自然に溶け込ませるために・・



壁の一部は木目調とし、肘掛やテーブルにも強化木を使用している。これは、大きな窓から取り込んだ自然の風景をより効果的に見せるための工夫だという。


前も横もガラス張りの展望エリア



外からも見えた、ガラス張りの展望エリア。実際に箱根の山の中を走れば、山から深い谷まで、さぞかし迫力満点の車窓だろう。

ちなみに、少しでも眺望を広げるため、運転台の高さも低く抑えたというこだわりぶり!


シート


座席にはテーブルも完備!



この「3000形」では、大型のテーブルも完備。またカップホルダーも準備されている。


混雑時には・・



行楽シーズンは登山電車の乗客も非常に多い。出入り口付近の座席は折りたたみ式となっており、混雑時は畳むことで立席定員を増加させ、混雑緩和につなげる。


いつから乗れる?


この箱根登山鉄道の新型車両「3000形」アレグラ号は、2014年11月1日に計2両がデビュー予定となっている。

既存の2両編成に1両増結車両として連結されたり、新型車両だけの2両編成で運行する日もあるという。
なお、運行ダイヤは固定されないため、乗れるかどうかは運次第となりそう。


特設ウェブページも!


箱根登山鉄道では、この「3000形」アレグラ号の登場を記念して、特設ウェブページを開設している(6月1日より本格オープン)。

車両紹介や関係者インタビュー、フォトギャラリーなどのコンテンツが配信される予定なので、ぜひチェックして、登山電車で箱根の自然を体感しに行ってみては!


箱根登山鉄道 新型車両特設ページ


取材協力:箱根登山鉄道



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