JR西日本は28日、大阪~札幌間を結ぶ寝台特急「トワイライトエクスプレス」について、2015年春をもって営業運転を終了すると発表した。
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「トワイライトエクスプレス」は、今もなお予約の取りづらい「スイート」を始めとする豪華な個室設備や、フルコースのディナーが味わえるダイニングカーなど、「豪華列車」の元祖ともいえる寝台列車の1つ。
下り列車は大阪をお昼の12時前に出発し、札幌には翌日朝10時前着。約22時間のロングラン列車。
平成元年に登場した同車は今年で25年目を迎える。車両の老朽化により、2015年春をもって運行を終了する事となった。
今なお”プラチナチケット”展望スイート
トワイライトエクスプレスの目玉の一つが、編成の最後尾にある「展望スイート」。
大型ベッド、ソファ、テーブル、シャワーが備わり、最後部の一面の窓を独占でき、現在も発売と同時に売り切れる人気の部屋だ。
こちらは1人用個室の最上級個室「ロイヤル」。
ラウンジ・ダイニングカー
トワイライトエクスプレスではパブリックスペースとして、日本海を一望できる展望窓のラウンジカーや、ダイニングカーを連結している。
飲食も充実
ダイニングカーではランチ(下りのみ)・ティータイム(上りのみ)・ディナー(要予約)・パブタイム・朝食の営業を行うほか(寝台料金とは別料金)、車内販売や飲み物・軽食の自動販売機を備え、長時間乗車でも安心して過ごすことができる。
寝台列車はこれからどうなる?
車両の老朽化などに伴い、いわゆる「ブルートレイン」や、この「トワイライトエクスプレス」など従来の寝台列車は引退が続いているが、その一方で、九州を周遊する豪華列車「ななつ星」など、これまでには無かった形の寝台列車が出始めている。
「トワイライトエクスプレス」を所有する「JR西日本」も先日、京阪神~山陰・瀬戸内など西日本エリアを周遊する新しい豪華寝台列車の概要を発表した。
【2015.2/19追記:新型寝台列車の名称は「TWILIGHT EXPRESS 瑞風(みずかぜ)」に。】
また、「JR東日本」も2017年春以降より、「時間と空間の移り変わりを楽しむ列車」をコンセプトとした豪華寝台列車(クルーズトレイン)の運行を予定している。
今後はこのような、自社エリア内完結型の、複数の観光名所を巡る周遊タイプの列車が国内の寝台列車の主流となりそうだ。
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