JR西日本は2014年9月17日、車輪の幅を変えられる新幹線「フリーゲージトレイン」について、北陸エリアで検証試験をスタートすると発表した。
福井県敦賀市(北陸本線 敦賀駅構内)に実験線を新設し、模擬台車によるテストを始めるほか、6両編成の本格的なフリーゲージトレイントレイン試作車の設計・製作にも着手する。
フリーゲージトレインとは
自身の台車の幅を変える事で、通常の新幹線線路から、乗り換えることなく在来線に直通運転することが出来るという列車。
2014年3月に九州では新型のフリーゲージトレイン試験車両がお披露目されているので、詳細はその記事をご覧いただきたい。
この技術を活用し、北陸新幹線長野~金沢間(2015年3月開業予定)の次の延伸区間である「金沢~敦賀間」の開業に向けて、大阪から北陸新幹線へ乗り換えなしで結ぶことを今回の開発で目指している。
北陸仕様のフリーゲージトレイン開発
フリーゲージトレインは、独立行政法人 鉄道建設・運輸施設整備支援機構(鉄道・運輸機構)が開発している軌間可変技術を基に進める一方、九州などとは異なる点として、「耐寒・耐雪」「架線の交直流対応」など、北陸地方でも走れるような車両開発をすすめる。
北陸ルート仕様のフリーゲージトレイン試験車は6両編成で今年度中に設計・製作に着手。
模擬台車の開発成果を反映させ、平成28年度中に北陸新幹線や湖西線・北陸本線で走行試験を開始する予定となっている。
画像提供:JR西日本
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