2020年10月1日、JR西日本の『新快速』が運行50周年を迎えました。前日の9月30日には、50周年を前に“新快速車両”3編成が並びました。その様子を写真を中心にレポートします。
『JR西日本が運行する新快速』は、近畿エリアを中心に東は福井県の敦賀、西は兵庫県の播州赤穂・上郡までの幅広いエリアをカバーしている、特別料金不要の速達列車です。最高速度は130km/h。
朝夕通勤時間帯には1時間あたり最大8本、日中時間帯には1時間あたり4本の高頻度で運転しており、安全性・速達性・利便性を有した近畿エリアの中心的存在となっています。2019年には、新快速の一部列車に有料座席サービス「Aシート」が導入されています。
1970年10月1日、大阪万博開催時に万博号として活躍した「113系」を用いて新快速の運転をスタート。2020年10月1日で50周年を迎えます。
現在新快速として活躍する「223系」および「225系」と、過去に新快速として運用していた「221系」の3編成が50周年を目前としたこの日、兵庫県にあるJR西日本 近畿統括本部 網干総合車両所で並びました。
新快速50周年を記念し、「223系」(Aシート連結編成)には、日頃新快速のメンテナンスに携わる社員が手がけたオリジナルデザインヘッドマークシールを掲出します(2021年3月31日まで)。
1日早く、ヘッドマークシールがお披露目されました。
223系「新快速」の種別幕。
新快速などに使われている「223系」の車内。クロスシートが並びます。
乗降ドア付近には補助シートもあります。
223系の一部編成には有料座席「Aシート」を連結。青帯が目印です。
Aシート車内の様子。リクライニング機能やテーブルがあり、全席にコンセントも設置(同社在来線普通車初)。無料Wi-Fiもあります。
大型荷物スペースも設置されています。
広いトイレも設置されています。
親子で新快速車掌を務める、近畿統括本部 神戸支社 姫路列車区 専門主任車掌の森元克好さんと、車掌の森元啓介さん。
『新快速は次の駅に着くまで10~15分と時間が長いことがあり、その間もお客様に快適に利用して頂けるよう、車内の空調管理には気を遣ったり、何かトラブルがあった際は即対応できるよう、特段注意を払いながら乗務をしています』とのことでした。
この日、網干総合車両所で車両メンテナンスをする様子も見られました。
京都鉄道博物館からの153系「新快速」銘板を持つのは近畿統括本部 網干総合車両所 所長の羽田克幸さん。『東西の大動脈、新快速の車両は同社の中でも新しい車両が投入される。その(時代ごとの)新しい車のメンテナンスを我々が担っていることに、誇りを感じています』と話してました。
新快速50周年記念プロモーションも
同社では今後、新快速50周年記念プロモーションを展開します。
駅での歴史パネル展示(京都・大阪・三ノ宮駅)、オリジナルグッズ販売(京都鉄道博物館内 ミュージアムショップなど)、スペシャルムービーの公開(「JRおでかけネット」内特設サイト)などが予定されています。
京都鉄道博物館で新快速50周年記念企画を実施
京都鉄道博物館でも9月19日から新快速50周年記念企画「この秋は新快速で50ゴー!~学んで、遊んで、しんかいそく!~」を実施中。
新快速の歴史や特徴を学べる特別展示や「新快速」映像シアター、収蔵資料展・写真展や講演会などの企画が行われます。
詳しくは京都鉄道博物館ホームページをご覧ください。