大阪市交通局・南海電鉄・泉北高速鉄道・JR西日本は1月23日、お互いの鉄道利用の利便性を向上し、一層の利用拡大を共に図る観点から「ICOCA」によるIC連携サービスを拡大することに合意したと発表した。
これまで大阪市交通局・南海電鉄・泉北高速鉄道は「PiTaPa」を中心にICカードの普及促進を進めていたが、今後はICOCAカード・ICOCA定期券も発売する。開始時期はいずれも2017年春を予定している。
「PiTaPa」と「ICOCA」はどう違うの?
いずれも交通系ICカードだが、購入場所・電子マネーシステム・割引制度などに大きな違いがある。
ICOCA
- 駅ですぐに購入可能
- 事前にチャージする「先払い」方式
- 割引制度は無い
PiTaPa
- 事前審査が必要、駅では購入できない
- 毎月使用した分を引き落とす「後払い」式
- 乗車回数や利用金額に応じて、運賃割引等がある
などといった違いがある。
今回、更なる利用拡大を図るため、手軽に買える「ICOCA」も取り扱う事となった。
大阪市交通局
ICOCA発売概要
- 発売箇所:全駅設置のピンク色の券売機
- 券種:大人(小児は定期券発売所のみで発売)
ICOCA定期券発売概要
- 発売区間:地下鉄・ニュートラム
- 発売箇所:全駅設置のピンク色の券売機及び定期券発売所
- 券種:通勤定期券および通学定期券(大人・小児) それぞれ1ヵ月、3ヵ月、6ヵ月
- 他社とのIC連絡定期券の発売については、今後検討
南海電鉄
ICOCA発売概要
- 発売箇所:定期券発売箇所および主要駅の自動券売機 (但し、駅係員無配置駅での発売有無については検討中)
- 券種:大人(小児は定期券発売箇所のみで発売)
ICOCA定期券発売概要
- 発売区間:南海線各駅相互間および南海線各駅と泉北高速線各駅相互間
- 発売箇所:現行の定期券発売箇所および主要駅に設置しているピンク色の自動券売機
- 券種:通勤定期券および通学定期券(大人・小児) それぞれ1ヵ月、3ヵ月、6ヵ月
- 小児定期券については、定期券発売箇所のみでの取り扱いとなる場合がある
- JR西日本等、他社とのIC連絡定期券についても発売を予定
泉北高速鉄道
ICOCA発売概要
- 発売箇所:各駅の窓口および黄色の自動券売機
- 券種:大人・小児
ICOCA定期券発売概要
- 発売区間:泉北線各駅相互間および泉北線各駅と南海線各駅相互間
- 発売箇所:各駅の窓口および黄色の自動券売機
- 券種:通勤定期券および通学定期券(大人・小児) それぞれ1ヵ月、3ヵ月、6ヵ月
資料・画像提供:JR西日本
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