首都高の技術、鉄道に応用

【お披露目レポ】東急「鉄道版インフラドクター」 は鉄道施設のお医者さん

  • 公開 2021.09.21
  • Posted by 福岡 誠

2021年9月21日、東急電鉄 新丸子保線区で「鉄道版インフラドクター」がお披露目されました。その様子を写真を中心にレポートします。



「鉄道版インフラドクター」って?


「インフラドクター」自体は自動車にレーザー計測機などを付け、走行するだけで道路状態など各種データの取得ができる『道路の維持管理システム』です(首都高技術・朝日航洋・エリジオンの3社が開発)。


道路の「インフラドクター」(資料提供:東急)


その技術を鉄道に応用すべく開発されたのが「鉄道版インフラドクター」で、大手民鉄初の実用化となります(伊豆急行では2020年より実用化)。


鉄道版インフラドクターの構成(資料提供:東急)


鉄道版インフラドクターでは、これまで終電後の夜間に技術者が目視や計測で実施してきたトンネル検査などを機械計測化。また高解像度カメラ画像の解析により、トンネルなどの要注意箇所を効率的に見つけることができます。


鉄道版インフラドクターお披露目




「鉄道版インフラドクター」は専用車両ではなく、既存の鉄道保守用車に計測実施時にカメラやLEDライトなど機材を搭載します。




写真中央の大きな円柱状のものが照明、写真左が8Kカメラです。



8Kカメラの拡大の様子。



レーザースキャナ。1秒に100万発のレーザーを当てます。



撮影した映像・データは、ケーブルを経由し隣の車両のパソコンに蓄積されます。




こちらは先程と反対サイドで、向きの異なるレーザースキャナや全方位カメラを搭載しています。


実際の計測の様子



東急線では大きく2つの検査・測定に活用します。


鉄道版インフラドクターによる夜間作業計測の様子(画像提供:東急電鉄)


1つ目は20年に1回実施するトンネル詳細検査「特別全般検査」で、これまで高所作業車等を使い、全トンネルを人の目で入念に目視していましたが、鉄道版インフラドクターでは走行計測し点群データを取得・解析でき、要注意箇所が特定できるように。


駅での鉄道版インフラドクターによる夜間作業計測の様子(画像提供:東急電鉄)


2つ目は「建築限界測定」。3次元点群データを活用し、建築限界を侵している・近接建築物・構造樹木等の判定が可能になりました。


3次元点群データのイメージ


この「鉄道版インフラドクター」は2020年に伊豆急行線のトンネル全般検査にて実用化、2021年9月からは東急線の建築限界検査及びトンネル特別全般検査にて実用化され、今後2021年9月21日からは東横線・目黒線、10月16日からは田園都市線・大井町線で計測を実施する予定となっています。



概要や測定の流れなど




















記事内の情報は全て掲載時点のものです。

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