2015年3月に開業する『北陸新幹線』。2月5日、報道向け試乗会が行われた。新規開業区間である、金沢から長野までの北陸新幹線の様子や乗り心地をいち早くお伝えする。
なお、臨場感をお伝えするため、おおむね時系列で、写真を中心にお伝えしている。
金沢駅
金沢駅の東口には、伝統芸能に使われる鼓をイメージした「鼓門」がどっしりと構える。
新幹線改札口付近にはカウントダウンボードが。
金沢駅 新幹線改札
新幹線改札口から乗り場方面を望む
北陸新幹線の発車票
「富山・東京方面」という表示が新鮮。
金沢駅 新幹線コンコース
階段・エスカレーターを上ると、右には在来線との乗り換え口が。
中央には、トイレの入り口が。左右は加賀友禅、中央は二俣和紙で装飾されている。
二俣和紙のアップ。
左手には新幹線待合室。
新幹線待合室の中。
待合室の壁には、30品目236点にも及ぶ石川県の伝統工芸が展示されている。
いよいよ北陸新幹線ホームへ!
金沢駅 新幹線ホーム
ホームの発車標。
ホームの中央部は高くて開放的な屋根。
ホームドアの色は番線ごとに異なっている。
60本の柱には、全部で2万枚を超える金箔で彩られている。
北陸新幹線に乗車
北陸新幹線が入線!
今回乗車するのはJR西日本の北陸新幹線車両「W7系」。ちなみにJR東日本版は「E7系」であり、両車とも外観・仕様は同じ。
北陸新幹線の車体色は、北陸新幹線の沿線に広がる空の青さを表現した「空色」、日本の伝統工芸である銅器や象嵌を表現した「銅色」、日本的な気品や落ち着きを表現した「アイボリーホワイト」の3色となっている。
高まる気持ちを抑えていよいよ車内へ!
北陸新幹線 普通車と車窓
普通車に乗車。シートに格子柄をあしらっており、落ち着きの中にも明るさのある空間になっている。
背面のテーブルも大型となり、お弁当やパソコンなども広げやすい。
また、新幹線の普通車では初となる、通路側を含むすべての座席に電源コンセントを配置。
金沢駅を発車。この日の金沢は雪も無く快晴で試乗会日和であった。
まず感じたのは、新しい路線だけあって、他の新幹線と比べてもさらに振動が少なくスムーズに走ったことだ。
金沢を出て、たったの10分で次の駅、新高岡駅に。早い!
さらに10分後、気づけば富山に到着。同区間を在来線で移動していた時間感覚と比べればまるでワープしているよう。そして新幹線ホームに、同駅の有名な駅弁「ますのすし」などを売ると思われる売店のようなものも確認できた。
更に10分ほどで黒部宇奈月温泉駅に到着。
この辺から進行方向左手には雄大な日本海が見えてくる。
糸魚川駅に到着。ここから、トンネルが多くなってくる。
北陸新幹線(金沢~長野)のトンネル内は携帯電波が未整備で、筆者が持っていたドコモもトンネル内はいずれも圏外であった。
トンネルを抜けると景色は一変。雪景色に。このような急な景色の変化も、速い新幹線ならでは。
上越妙高駅に到着。赤いホームドアが印象的。
この後飯山駅を経て長野駅に到着。
長野駅に到着した試乗会列車。
長野新幹線「E2系」や北陸新幹線「E7/W7系」が並んだ。
長野駅から折り返し金沢駅へ。
復路では「グリーン車」や、さらに上のクラス「グランクラス」を見学・体験したのでその設備を中心にお伝えする。
北陸新幹線 グリーン車
グリーン車は伝統的な意匠とモダンな感覚を組み合わせた空間。背もたれと座面が連動する電動リクライニングを備える。
グリーン車から上越妙高駅を眺める
腰掛は深く倒すことができ、レッグレストも出てくる。
北陸新幹線 グランクラス
いよいよ最高級座席「グランクラス」へ。エントランスには日本の四季をモチーフにしたデザインのパネルが。
室内には1人掛けと2人掛けが6列のみ並ぶ。
本革張りのシートは45度まで倒れる電動リクライニングや読書灯、アテンダント呼び出しボタンなどを備える。
自分好みの深さにリクライニングを調整すれば、包み込まれるような感覚でくつろぐ事ができる。
「かがやき」「はくたか」のグランクラスでは、北陸の食材などを使った軽食やおつまみのサービスが受けられる。また、飲み物もアルコールを含めフリードリンクで提供される。
写真をもっと見る
可能な限り多くの写真を紹介したが、まだまだ紹介できていない写真もたくさんある。
鉄道新聞Facebookページでは、記事未掲載の写真を公開中。
試乗会ダイジェストムービー
北陸新幹線 運転室からの車窓映像
試験走行時のもの。映像提供:JR西日本
ダイジェスト版
フル版
取材協力:JR西日本
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