JR西日本は2015年9月16日、寝台列車「TWILIGHT EXPRESS 瑞風(みずかぜ)」の車両デザインを発表しました。ヘッドラインニュースでは既にお伝えしましたが、改めてこの列車について解説をしながらご紹介します。
「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」とは?
2017年春に運行開始予定のJR西日本の新たな豪華寝台列車。
列車コンセプトは「美しい日本をホテルが走る」。
10両編成ながら、定員はわずか30名程度。客室車6両と、食堂車1両・ラウンジカー1両・展望スペース付き先頭車2両からなります。
動力方式には、ハイブリッド方式(ディーゼル発電機にて発電した電力とバッテリーアシストによるモータ駆動)を採用します。
関連記事:「トワイライトエクスプレス」次世代へ 新型「TWILIGHT EXPRESS 瑞風 みずかぜ」2017年デビュー(2015年2月記事)
どこを走るの?
大阪・京都~下関間を山陽周りや山陰周りで走ります。
途中で”立ち寄り観光”を含むクルーズタイプの寝台列車で、1泊2日片道コースから2泊3日の一周コースまで計5種類のコースがあります。
各コースの詳細:JR西日本、「トワイライトエクスプレス瑞風(みずかぜ)」の運行ルート発表(2015年6月記事)
外観デザイン
車両の全体デザインコンセプトは「ノスタルジック・モダン」。
トワイライトエクスプレスの伝統を受け継ぎつつも沿線の風景に溶け込む「瑞風グリーン」の車体に金色のエンブレムとラインをあしらいます。
両先頭車(展望車)は、風をイメージした5本のラインからなる流線形の先頭車には、丸目のヘッドライトや往年のボンネット型を彷彿とさせる運転室を配置し、懐かしさを演出しています。
車内デザイン
上質な懐かしさを感じられるアール・デコ調がベース。沿線の中国地方5県の県産材を使ったドアや沿線の伝統工芸品をあつらえます。
客室は「スイート」「ツイン」「シングル」の3タイプがあります。
1両まるごと1室 - 「スイート」
1両1室のみという最上級個室「スイート」。
寝室、リビングが別々の部屋になっているほか、バスタブ付きの広い浴室も完備します。
通路側の眺望も楽しめる - 「ツイン」
「ツイン」は収納式のベッドとなっており、昼間は広いリビングスペースを確保。
大きな窓で眺望を楽しめる上、ドアと可動壁を開けることで通路側の眺望も楽しむことができます。
1人用個室も - 「シングル」
さまざまなニーズに応えられるよう、「シングルルーム」も1編成に2室用意されます。
以上3種類の客室をご紹介しました。各客室とも大きな窓と、随所に風を感じられるよう開閉できる小窓も設置されます。
このほか「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」にはパブリックスペースとして「食堂車」「ラウンジカー」「展望室」があります。
「食堂車」
ややフォーマルな、特別な空間の食堂車。
車内での調理の様子や香りといったライブ感が伝わるオープンキッチンも。
「ラウンジカー」
リラックスできる落ち着いたスペースとなるラウンジカー。
木を多用したインテリアで、バーカウンターや立礼の茶の卓、ブティックスペースを備えます。
「展望室」
空まで望むことができる大きな窓は車窓だけでなく、夜は星空も楽しむことができます。
進行方向最後部は外に出られる”展望デッキ”となり、「自然の風」が通り抜けてゆくのを体感することができます。
「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」はこのように沿線の豊かな歴史・文化・自然を味わえるよう、特に「車窓」や「風」を感じてもらう仕掛けが多いのも特徴です。
いつから乗れるの?
「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」は2017年春デビュー予定となっています。
既に特設サイトが開設されているほか、新たなムービーも公開されていますので、「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」のよりリアルなコンセプト・イメージをぜひ味わってみてください。
画像提供:JR西日本
※画像はすべて発表地点でのイメージ図です。
・TWILIGHT EXPRESS 瑞風 MIZUKAZE - JR西日本公式特設サイト
・【<公式>JR西日本】新たな寝台列車「TWILIGHT EXPRESS 瑞風(みずかぜ)」 - JR西日本公式Youtube動画
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