【2016/09/13追記】
「長距離鈍行列車」第2弾が決定!→大井川鐵道、「長距離鈍行列車」再び運行へ 総乗車時間11時間30分(2016/09/13記事)
また第1弾運行後に今回この企画をした担当の方にお話を伺っておりましたので、そのインタビューを鉄道新聞公式Facebookページにてご紹介しています。
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静岡県の大井川鐵道で4月23日、電気機関車が昭和10~30年代製造の旧型客車をけん引し運転する長距離鈍行列車ツアーを実施。この模様をお届けします。
・総乗車時間10時間57分 大井川鐵道、長距離鈍行列車ツアー実施(2016/03/31記事)
長距離鈍行列車ツアーとは?
電気機関車「E101」と旧型客車4両の編成で、大井川鐵道本線新金谷~千頭間を3往復します。1往復目の新金谷発は9時48分、3往復目の新金谷着は20時45分。
最長で総乗車距離『223.2km』、総乗車時間『10時間57分』の旅となります。列車はツアー参加者専用で、全行程乗車しても、途中下車することも可能です。
実際に乗ってみた
静岡県のJR東海道線、金谷駅から大井川鐵道に乗り換えて、今回の列車の始発駅、新金谷駅にやってきました。
毎度の事ながら、ここに来ると『タイムスリップ』したのではないかと錯覚をおこします。
今回の『長距離鈍行列車』がやってきました。
今日の大井川鐵道の長距離鈍行列車は、レトロな機関車が昭和10〜30年代の客車を引っ張って本線をのんびり3往復します。
ノスタルジックな旅のスタート。
なつかしの駄菓子セットを頂き、さらに昭和な雰囲気に。ニクい演出ですね〜。
乗客は思い思いに昭和の鈍行列車旅を楽しんでいます。
駅を発車するたびに「ピーッ」と汽笛がなり「ガシャン」という振動で動き始め、ガタゴト走ります。
途中駅では、かつての長距離列車のような少し長めの停車も。停車中は乗客が持参した思い思いの行先表示板(サボ)を取り付けていました。
1往復目の往路終点、千頭駅では川根茶ソフトを賞味。抹茶ソフトみたいな味でした。
ホームの駅そば屋は職員さんも御用達。
機関車を反対側に付けかえて復路、出発進行。
長距離鈍行列車は、単線行き違いのため暫く停車。向かいからやってきたのはSLの急行列車でした。
もう昭和以外の何物でもありません。
長距離鈍行列車は1往復目が終わり、新金谷駅のカフェで「SLラテ」を購入しました。
あと2往復、終着は夜の20時45分到着予定です。
長距離鈍行列車にエアコンはありません。
窓を開けると心地よい風、緑の匂い、水の音、鳥や人の声…最近ではなかなか味わえないですね。
2往復目が終わり、新金谷駅で今度は「うなぎアイス」に挑戦。お好みで山椒をかけます。
この列車は途中離脱も可能ですが、見た限り多くの方が最初から最後まで乗り通すようです。
編成内には、半室荷物車の車両も。荷物室の中も見学できました。
最初の発車から10時間弱。千頭駅を折り返してラストスパートです。
客車は完全に”夜汽車”モードに。
また、普段は無い夜間の大井川鐵道客車列車ならではの放送も。
『ここから動物が頻繁に出る区間になります。止むを得ず急停車する場合があります』
『3号車のバッテリーが弱っているため、車内が暗くなることがあります』
列車は終点、新金谷駅に到着。
総乗車時間11時間の旅は無事終了。長距離鈍行列車の雰囲気を楽しむことができました。
【2016/09/13追記】
「長距離鈍行列車」第2弾が決定!→大井川鐵道、「長距離鈍行列車」再び運行へ 総乗車時間11時間30分(2016/09/13記事)
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取材協力:大井川鐵道
撮影:福岡誠
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