もうすぐ2017年。そろそろ来年のカレンダーの準備をしようと思う方も多いでしょう。
今回は伊豆急行の2017年カレンダーの写真選考現場に潜入。一般公募のカレンダー写真はどうやって決める!?その様子をお届けします!
伊豆急行初!カレンダー写真を公募
伊豆急行は開業55周年記念企画の一環として「伊豆急カレンダー2017」に使用する写真の募集を行いました。
「カレンダー用」としての写真一般公募は同社初。伊豆急オモシロ駅長としても活動中の鉄道カメラマン 久保田敦氏が特別選考員を務めました。
選考の現場に潜入!
会議室に入ると…応募作品がズラリ!200以上の作品が集まったとのこと。
募集テーマは『開業から55年。伊豆急行線を駆け抜けた電車たち』。伊豆急の担当者は「皆さんコメントも書いて頂き、意気込みを感じました」。昔の貴重な写真も数多く寄せられました。
この日は1次審査を通過した写真を、1~12月の月ごとに数枚ずつ選出の上、最終的な掲載写真を決めていました。
『その月らしいもの』をベースに月ごとの候補を出してゆきますが、同じ車種が連続で被ってしまう、など悩める場面も多々。
伊豆は「河津桜」など、花の咲く時期が他よりも早かったりするため、ちゃんと『伊豆で咲く時期』を意識しなくてはならないそうです。なるほど…!
お祭りと絡めた写真も、開催時期を社員さんと確認しながら進めていました。また伊豆は滅多に雪が降らないので、冬らしい「雪」の作品が少なめなのも印象的でした。
さらに、伊豆急行の車両と直通のJRの車両の掲載バランスも考慮する必要もあるそうです。
こうして熟慮の末、掲載写真が決まりました。力作が本当に多く、筆者が審査員だったら永久に決められなさそうです。
さて選考を終えた久保田敦氏に3点、お話を伺ってみました。
Q1:ズバリ、選考のポイントは?
A:伊豆急なので伊豆らしい、わかりやすい風景を主に選びました。アングル、流し撮りなどの技法がすぐれているもの、それに55周年なので古い写真の中からも入れたかったのでいくつか選びました。
Q2:選考で悩んだ点はありますか?
A:「カレンダー」という性質上、純粋なフォトコンテストと違って「時期」や「バランス」を考慮しなくてはならない点が大変でした。
例えば、伊豆といえば「海」。夏の写真は特にいっぱいありましたが、夏は3か月しかありまん。しかも車種が被らないようにしないといけないので、断腸の思いで選びました。泣く泣く次点になったものも多いです。
Q3:全体を通しての所感をお願いします。
A:特に多くの作品に映っている車種がいくつかあって、人気車両が良く分かりました(笑)
花は河津桜が圧倒的に多かったです。逆に言うと沿線で他の花を綺麗に絡める撮影地が意外と少ないのかもしれないですね。
伊豆急はトンネルが多い路線ですが、色々な撮影場所からの写真が届きました。有名な撮影ポイントに加え、通ってロケハンしないと撮れないであろう作品もあり、探せば撮影ポイントはまだまだ沢山あるんだと勉強になりました。
- ありがとうございました。
表紙写真は夕暮れの3並び
カレンダーの表紙写真は、伊豆急行協力のもと久保田敦氏が撮影。夕暮れの車両基地で、伊豆急を代表する3車種を少しずつずらして停めて、ライトを当てて撮影。
「ドラマチックに仕上がった」というその表紙、とってもカッコイイですよ!
こうして出来上がった「伊豆急カレンダー2017」は伊豆急行公式通販ページやイベント等で発売中。四季折々の伊豆の風景、そして過去から現在まで伊豆急行線を駆け抜ける電車の姿が、めくるごとに楽しめます。
ぜひ、来年のカレンダーの1つに加えてみてはいかがでしょうか!
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撮影:福岡誠
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