東海道新幹線の新型車両「N700S」確認試験車が現在『8両編成』で試験中。車両工場内でその様子を見てきましたので写真を中心にレポートします。
『8両編成の東海道新幹線』!?
N700Sは、その特徴の一つとして『16両編成の基本設計そのままに12両・8両等の短編成も組める』仕様になっています。その性能を確認すべく、16両編成を8両編成に変更して試験を実施しています。
東海道新幹線(JR東海)の営業車両は全て16両編成なので、8両編成の東海道新幹線車両はとてもレア!
N700S新幹線が見えてきました。確かに8両編成になっている!
2号車の次が11号車。実際の編成は1-2-11-8-9-6-15-16号車の8両編成でした。
集電性能測定
まず見学させて頂いたのは、「集電性能測定」。車両に電気を供給するパンタグラフと架線の離線状況を測定しているそうです。
これがN700Sのパンタグラフです。
測定車両の中に入ると…グリーン車両なのに、モニターや機器がギッシリ!確認試験車ならではの車内ですね。
走行安全性測定
次に見学したのは「走行安全性測定」。ブレーキディスクの内側に測定用センサが取り付け、車輪とレールの間に作用する力の上下方向・左右方向を測定し走行の安全性を確認します。
こちらは、測定センサが付いてない通常の台車。
測定センサ付きの台車は、ちょっと見えにくいですが車輪の中心側からデータを送るコードがのびています。
車内の測定の様子です。
バッテリー自走試験
先日浜松工場内で行われたというバッテリー自走試験の紹介です。地震等で停電した場合でも、東海道新幹線のトンネルや鉄橋から自力走行し避難できる場所まで車両を移動できるようになります。
これが高速鉄道世界初の、バッテリー自力走行システム!
これは2018年9月12日に行われた、バッテリー自走基本性能試験の様子です。(映像提供:JR東海)
この「N700S」8両編成での試験時期は2018年10月~約2か月間を予定。2019年3月頃からは16両編成での長期耐久試験、2019年5月頃にバッテリー自走システムによる約30km/hの走行試験も予定されています。
【動画】8両編成試験お披露目の様子(43秒)
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