【2020/7追記:N700S量産車の最新の車内や試乗レポート、デビュー初日出発式の様子などは記事最下部のオススメ記事リンクも併せてご覧ください!】
2018年3月10日、東海道新幹線の新型車両「N700S」(確認試験車、16両編成)の内外装がお披露目されました。その様子を車両のポイントとともにレポートします。
16両編成「N700S」、初お披露目
先日先頭車の完成外観(搬出作業)がお披露目されましたが、16両編成の完全な姿でのお披露目は初。また完成車内の様子もお披露目されました。
「N700S」って?
東海道・山陽新幹線に2020年度デビュー予定の次期車両。最新の技術開発成果を取り入れた、N700系以来の”フルモデルチェンジ車”です。
「S」は『Supreme(最高の)』のS。N700系シリーズ中、最高の新幹線車両であることを表しています。
「N700S」はココがすごい!
現在の同新幹線の主力N700系(N700A)と比べて様々な進化がみられますが、その中でも特に注目のポイントを5点ほどピックアップします。
①先頭は左右にエッジを立てたデザイン
N700系よりも左右両サイド(ライト周り)のエッジを立てた形状で、走行風を整えトンネル突入時の騒音を減らします。また前照灯は20%大きくなり、LEDライトを新幹線で初採用。
②普通車も『全席コンセント』
N700Sでは普通車でも窓側のみならず全座席にコンセントを装備。ひじ掛けの先端に付いています。また普通車座席リクライニングが背もたれ・座面連動型になりました。
③グリーン車は足元15%広く
グリーン車は「フルアクティブ制振制御装置」を搭載し、乗り心地を向上。足元は15%広くなります。またリクライニングの回転中心の変更などで長時間座っていても快適な座席に。
④停車駅に近づくと荷棚が明るくなる
天井はLED間接照明。停車駅に近づくと荷棚周りの照度が上がり、乗客に荷棚にある荷物への注意を促します。車内テロップはフルカラーLEDからフルカラー液晶に進化、画面サイズも50%アップ。
⑤駆動装置を小型化、短編成も組める
最新技術により駆動システムなど床下機器の小型軽量化を徹底。消費電力量はN700Aより7%削減される見込みです。また16両編成の基本設計そのままに12両・8両等の短編成も組める床下機器の構成になっています。
「N700S」今後の動きは
今回お披露目された確認試験車は早速2018年3月20日から走行試験を開始。様々な試験を行い、2020年度に営業デビュー予定となっています。
N700S外観