2020年3月5日、筆者の仕事帰りに特急「スーパービュー踊り子」に乗る機会がありました。その様子を写真を中心にレポートします。
また記事後半では、以前に乗ったグリーン車やグリーン車サロン(カレー)、グリーン個室の様子もお届けします。
スーパービュー踊り子って?
1990年にデビュー、首都圏と伊豆を30年間結んできたリゾート特急列車(251系)。その名の通り大きな窓から楽しめる車窓が特徴で、2階建てグリーン車やグリーン個室、サロン室、こども室など多彩な設備を誇ります。
普通車に乗ってみた
筆者自身は何度も乗っている列車ですが、今回改めてじっくり観察しながら乗ってみました。
伊豆急行の無ラッピング8000系と並んだスーパービュー踊り子号。
先頭車にはエンブレムが光ります。
このグレー基調のスーパービュー方向幕も見納め。
スーパービュー踊り子に乗り込みます!
各乗降口にビューアテンダントが立ち、特急券の確認と号車の案内をするのが特徴的です。
車内に入ります。
号車によって青系と赤系の2種類のシートがあります。
発車まで時間があるので、東京方面先頭車の10号車を探検。
先頭車の展望席は階段状になっています。
前方には2階から1階へ通ずる、らせん階段があります。
10号車1階はこども室。
カラフルで柔らかいクッションで覆われた空間になっており、子どもたちの遊び場になっています。
5号車には売店コーナーがあります。
以前はお弁当や生ビール、アイスクリームなどの販売もありましたが、晩年は車内販売の縮小により、ペットボトル・缶飲料やパン・お菓子・おつまみ類のみとなっていました。
ワゴンによる車内販売もあります。
ショーケースは今は空に。
そうこうしているうちにスーパービュー踊り子が発車!
がとにかく大きく、列車名の通りスーパーなビューです。
スーパービュー踊り子は東伊豆海岸沿いを走ります。
この日は天気も良く、大島も見えました。
スーパービュー踊り子からの海の車窓です。 pic.twitter.com/peZd6YAYny
— 鉄道新聞®︎ (@tetsudoshimbun) March 5, 2020
成田エクスプレス!?…と思ったら臨時特急マリンエクスプレス踊り子号でした。
車内を少し細かく見てみます。床は普通車でも絨毯敷きです。
リクライニングのほか、座面スライドも備わります。
大きな窓は天井まで回り込んでおり、車内天井は珍しい形をしています。
荷棚は飛行機のようなタイプです。
普通車でも読書灯や個別送風口が備わっていました。
スーパービュー踊り子251系の車号。
この車両は平成2年製。つまり30年前の1990年製ですね。
スーパービュー踊り子号には窓の無いドアがあり、そのドアは終着駅以外開かないものでした。
スーパービュー踊り子の洗面台。
車内案内LED。
9号車には多目的室もありました。
グリーン車(2017年乗車時の様子)
1・2号車の2階に2-1列のゆったりとした座席が並んでいました。
シートピッチもかなり広いものでした。
1号車1階にはグリーン車乗客専用のサロンがありました。
グリーン車では、コーヒーやソフトドリンクの無料サービスがありました(写真左)。
2018年ダイヤ改正前まではグリーン車ホットメニューとしてカレーの販売がありました。
さらに一昔前まではお皿やコップも陶器・ガラスで、さながら昼行特急の食堂車気分を味わうことができました。
グリーン個室(2013年乗車時の様子)
2号車1階には、4人用グリーン個室が3部屋備わっていました。
特急スーパービュー踊り子号は2020年3月13日、運行を終了します。特急「踊り子」号は運行継続します(3月14日より一部リニューアル車両を投入)。
なお3月14日からは首都圏と伊豆を結ぶ新しい観光特急「サフィール踊り子」号がデビューします。