まもなく引退の特急スーパービュー踊り子に乗ってみた

  • 公開 2020.03.06

2020年3月5日、筆者の仕事帰りに特急「スーパービュー踊り子」に乗る機会がありました。その様子を写真を中心にレポートします。



また記事後半では、以前に乗ったグリーン車やグリーン車サロン(カレー)、グリーン個室の様子もお届けします。


スーパービュー踊り子って?


1990年にデビュー、首都圏と伊豆を30年間結んできたリゾート特急列車(251系)。その名の通り大きな窓から楽しめる車窓が特徴で、2階建てグリーン車やグリーン個室、サロン室、こども室など多彩な設備を誇ります。


登場当時(リニューアル前)は淡いブルーと明るいグレーだった。引退に合わせ、伊豆急行では引退記念乗車券を発売


普通車に乗ってみた


筆者自身は何度も乗っている列車ですが、今回改めてじっくり観察しながら乗ってみました。



伊豆急行の無ラッピング8000系と並んだスーパービュー踊り子号。



先頭車にはエンブレムが光ります。



このグレー基調のスーパービュー方向幕も見納め。



スーパービュー踊り子に乗り込みます!

各乗降口にビューアテンダントが立ち、特急券の確認と号車の案内をするのが特徴的です。



車内に入ります。



号車によって青系と赤系の2種類のシートがあります。



発車まで時間があるので、東京方面先頭車の10号車を探検。



先頭車の展望席は階段状になっています。



前方には2階から1階へ通ずる、らせん階段があります。



10号車1階はこども室。



カラフルで柔らかいクッションで覆われた空間になっており、子どもたちの遊び場になっています。



5号車には売店コーナーがあります。



以前はお弁当や生ビール、アイスクリームなどの販売もありましたが、晩年は車内販売の縮小により、ペットボトル・缶飲料やパン・お菓子・おつまみ類のみとなっていました。



ワゴンによる車内販売もあります。



ショーケースは今は空に。



そうこうしているうちにスーパービュー踊り子が発車!



がとにかく大きく、列車名の通りスーパーなビューです。



スーパービュー踊り子は東伊豆海岸沿いを走ります。



この日は天気も良く、大島も見えました。




成田エクスプレス!?…と思ったら臨時特急マリンエクスプレス踊り子号でした。



車内を少し細かく見てみます。床は普通車でも絨毯敷きです。



リクライニングのほか、座面スライドも備わります。



大きな窓は天井まで回り込んでおり、車内天井は珍しい形をしています。



荷棚は飛行機のようなタイプです。



普通車でも読書灯や個別送風口が備わっていました。



スーパービュー踊り子251系の車号。



この車両は平成2年製。つまり30年前の1990年製ですね。



スーパービュー踊り子号には窓の無いドアがあり、そのドアは終着駅以外開かないものでした。



スーパービュー踊り子の洗面台。



車内案内LED。



9号車には多目的室もありました。


グリーン車(2017年乗車時の様子)



1・2号車の2階に2-1列のゆったりとした座席が並んでいました。



シートピッチもかなり広いものでした。



1号車1階にはグリーン車乗客専用のサロンがありました。



グリーン車では、コーヒーやソフトドリンクの無料サービスがありました(写真左)。



2018年ダイヤ改正前まではグリーン車ホットメニューとしてカレーの販売がありました。

さらに一昔前まではお皿やコップも陶器・ガラスで、さながら昼行特急の食堂車気分を味わうことができました。



グリーン個室(2013年乗車時の様子)


写真左の階段を下りるとグリーン個室の廊下に続く(撮影:小春)


2号車1階には、4人用グリーン個室が3部屋備わっていました。


グリーン個室のドア(撮影:小春)


個室の車内(撮影:小春)


ホームからグリーン個室をのぞむ(撮影:福岡誠)



特急スーパービュー踊り子号は2020年3月13日、運行を終了します。特急「踊り子」号は運行継続します(3月14日より一部リニューアル車両を投入)。

なお3月14日からは首都圏と伊豆を結ぶ新しい観光特急「サフィール踊り子」号がデビューします。


251系スーパービュー踊り子と651系伊豆クレイル。伊豆クレイルも6/28をもって運行を終了する






記事内の情報は全て掲載時点のものです。

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