神奈川県の箱根の山をスイッチバックしながら登る登山電車「箱根登山鉄道」に、25年ぶりとなる最新の車両「3000形 アレグラ号」が2014年11月1日デビューする。(既報の車両紹介はこちら)
このほどデビュー前の同車に試乗させていただいたので、その乗り心地を写真や動画を中心にお届けしたい。
「アレグラ号」に乗車!
「3000形 アレグラ号」試乗列車。鮮やかなカラーリングの車体に、向かいのホームの乗客も目が釘付けに。
車内に足を踏み入れると、改めて解放感のある室内と大きい窓に驚かされる。
最前列は展望シート。前も横もダイナミックな窓が広がる。
いよいよ出発!臨場感あふれる車窓は迫力満点。このページ最下部の動画もぜひ見て頂きたい。
従来の車両と比べて、軽やかな乗り心地。また窓が大きいので思ったよりも速く感じられた。
山の木々が迫ってくるかのよう。
木の「緑」とアレグラ号の「赤」のコントラストがまた美しい。
登山電車の名所、出山鉄橋を通過。現存する日本最古の鉄道橋でもある。
窓の大きいアレグラ号からの出山鉄橋の車窓は見逃せない。
急カーブでは前の車両も良く見え、険しい山を登っていることがよく分かる。
強羅駅に到着した「アレグラ号」
箱根登山電車の新旧車両が並ぶ場面も。
登山電車を見下ろせる温泉!?
「アレグラ号」がデビューし注目の箱根登山電車。その登山電車を見下ろすことができる温泉があるのをご存じだろうか?
箱根湯本に2013年3月にオープンした日帰り温泉「箱根湯寮」。19室ある貸切個室露天風呂のうちの1つ、「山法師」という部屋のオープンデッキへ出てみると・・
デッキの真下を登山電車が通過!
そしてこの登山電車が見える部屋「山法師」は2014年11月より1か月限定で部屋の中に「アレグラ号」のプラレールが走ったり、登山電車の歴史資料などが設置されるという。
アレグラ号を記念した商品や企画も
約25年ぶりとなる箱根登山鉄道の新車、アレグラ号のデビューを記念し、沿線では様々な限定商品や企画も。
箱根登山鉄道は、3000形アレグラ号のプラレールを発売。11月1日より箱根湯本駅、強羅駅、早雲山駅や通信販売などで購入することができる。
先程紹介した「箱根湯寮」や、箱根湯本駅構内にある「箱根カフェ」では、「アレグラ号」の車体カラーをイメージした限定ドリンクを期間限定で販売しているほか、「箱根ハイランドホテル」でも記念カクテルを提供する。
また、かまぼこで有名な小田原の「鈴廣」では、アレグラ号をはじめ3色の登山電車をイメージしたかまぼこ商品を11月1日より「鈴廣」取扱店舗で発売する。
アレグラ号に乗って箱根の紅葉を満喫しよう
この箱根登山鉄道の新型車両「3000形」アレグラ号は、2014年11月1日に計2両がデビュー予定となっている。
11月といえば紅葉シーズン。窓の大きい「アレグラ号」からの紅葉車窓はさぞかし迫力あることだろう。
「アレグラ号」試乗動画
・箱根登山鉄道 新型車両特設ページ - 「アレグラ号」の紹介、関係者インタビューなど
・箱根湯寮 - 登山電車を見下ろせる「山法師」をはじめ、19室の貸切個室露天風呂などがある日帰り温泉
取材協力:箱根登山鉄道
※写真の一部は許可を得て通常立ち入り禁止の区域から撮影しています。