2020年9月29日、JR九州の新たなD&S列車(観光列車)「36ぷらす3」がお披露目されました。その様子を写真を中心にレポートします。
動画(1分23秒)
「36ぷらす3」って?
九州の全ての県を巡る列車で、木曜日に博多駅を出発し、月曜日までの5日をかけて九州を巡り、各日単位で乗車可能。日中の時間帯に運行し、宿泊設備は備えません。
車両は、九州新幹線開業前まで博多~西鹿児島(鹿児島中央)を結んだ特急「つばめ」用車両として登場し、現在は博多~長崎を結ぶ特急「かもめ」の一部や、門司港・小倉~博多を結ぶ特急「きらめき」などで使用されている787系電車1編成を改造。
全席グリーン車の6両編成となり全105席。かつて営業していたビュッフェも復活します。また、1号車個室と6号車グリーン席の床は畳が敷かれています。
※「令和2年7月豪雨」による被災の影響により、木曜ルートの販売は保留となっています。
「36ぷらす3」外観
JR九州の新しい観光列車「36ぷらす3」が入ってきました!
— 鉄道新聞®︎ (@tetsudoshimbun) September 29, 2020
中継記事→https://t.co/yk3D4OHfSn pic.twitter.com/qjGSEVQHiT
観光列車「36ぷらす3」の横を「ななつ星」が横切る奇跡が‼️
— 鉄道新聞®︎ (@tetsudoshimbun) September 29, 2020
中継記事→https://t.co/yk3D4OHfSn pic.twitter.com/GQhV5LqlpT
「36ぷらす3」車内
1号車 グリーン個室(定員4席、4室)
既存のグリーン個室1室に加え、パーテーションの高さを抑えた明るい4人個室を3室新設。床は畳敷きです。
2号車 グリーン個室(定員6席、3室)・車いす対応席(2席)
JR九州初となる6人個室を3室設置、三世代などのファミリー利用も可能です。
3号車 グリーン個室(定員2席、6室)・ビュッフェ
従来のセミコンパートメントを2人用個室にリニューアル。ビュッフェ部分は当時のドーム天井を活かし中央部に設置するカウンターで販売を行います。また新規に厨房的なスペースを併設し、車内の昼食の提供準備に活用します。
4号車 マルチカー
共用スペースとしてのみならず、各ルートの車内で1~2回程度「体験メニュー(有料)」・「車内イベント(無料)」を実施します。また旬な食や飲み物をタイムリーに販売します。
5号車 グリーン席(30席)
従来4列で配置されていた座席を3列とし、九州新幹線800系をベースとしたゆったりとした座席に。座席背面には革製の多目的ポケットを鉄道車両で初採用しています。
6号車 グリーン席(27席)
5号車同様、3列シートのグリーン席ですが床が畳敷きになっています。
2種類の乗り方
「36ぷらす3」では、各コースに合わせた地域の『美味』を楽しめる食事付きの「ランチプラン・ディナープラン(旅行商品)」と、指定席として気軽に乗車できる「グリーン席プラン(きっぷ)」の2種類の乗り方があります。
全席指定で1号車~3号車(個室)はランチプラン・ディナープラン(旅行商品)のみ、 5号車~6号車(座席)はランチプラン・ディナープランおよびグリーン席プラン(きっぷ)での発売となります。
ランチプラン・ディナープランの食事は、コースによって異なり、また個室と座席でも食事内容が異なります。
いつから乗れるの?
「36ぷらす3」は2020年10月15日デビュー予定となっています。曜日ごとのコース・ルートや予約方法など、詳細は同社特設サイトに掲載されています。
【2020/10/09追記】
「36ぷらす3」試乗会が行われました。編集長レポート動画も併せてご覧ください。