さよなら寝台特急「北斗星」 27年の歴史に幕

  • 公開 2015.08.22

上野~札幌間を走る寝台特急「北斗星」号が8月21日(上野発)・8月22日(札幌発)をもって運行を終了、1988年のデビューから27年間の歴史に幕を閉じます。


・関連記事①:1日3往復あった寝台特急「北斗星」そして幻の豪華列車「夢空間北斗星」とは
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「北斗星」は1988年3月、青函トンネルの開通とともにデビュー。上野~札幌間を約16~17時間かけて走行しました。

様々な個室や食堂車など豪華な設備で人気となり全盛期には1日3往復が運行されていましたが、徐々に本数を減らし2015年の3月ダイヤ改正をもって定期運行が終了しました。



2015年4月からは臨時列車として週に数往復運行していましたが、その臨時運行も終了、完全引退となりました。これにより、ブルーの客車の寝台特急、いわゆる「ブルートレイン」は消滅となります。

ラストラン直前(2015年8月17日)に筆者が撮影した写真で、上野駅での「北斗星」札幌行きの雰囲気をふりかえります。

最下部では”一番最後の北斗星”となる札幌発ラストラン(8月22日)の姿も2枚ほど速報でご紹介します。


運行終了迫る「北斗星」~上野駅~(8/17)



上野駅中央改札口前の大きな電光掲示板に表示された「始発・寝台特急北斗星」の文字。



「北斗星」は上野駅13番線から発車。
かつてこのホームは次々と出発する夜行列車でにぎわいを見せていました。



寝台列車の発車前のみ13番線ホーム内に解放される「五つ星広場」。



さまざまな「北斗星」グッズも販売されていました。



「北斗星」が入線してきました。



先頭(機関車側)では、旅行者や大勢のファン、家族連れなどが「北斗星」を写真におさめていました。



「北斗星」の機関車に描かれた”流れ星”。



機関車と、車内に電気を供給する電源車の連結面。




「北斗星」はバラエティに富んだ設備が魅力でした。



食堂車のランプシェードが編成に華を添えます。中ではスタッフが慌ただしく準備していました。



2015年3月までは1両の半分がロビー室でしたが、4月からは1両すべてがフリースペースの「ロビーカー」が連結されていました。



号車によって内装の雰囲気が大きく異なります。



昔ながらの2段寝台も連結されていました。



”一番最後”の「北斗星」(8/22札幌発上野行き)がラストラン。


札幌発上野行き最終「北斗星」(画像提供:TACHI)

札幌発上野行き最終「北斗星」(画像提供:TACHI)


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