2016年8月31日、東京メトロ日比谷線の新型車両「13000系」がお披露目されました。
日比谷線「13000系」とは?
現在走っている「03系」(写真左)の置き換え用で、28年ぶりの日比谷線の新車となります。
・仕様も”相互直通”に!東京メトロ日比谷線・東武スカイツリーラインの新型車両デビューへ(2015/06/17記事)
「13000系」のポイント【基本編】
日比谷線の新型車両は何が変わる!?主要ポイントを、大きく3つに分けて紹介してゆきます。
①どの車両が来てもわかりやすくなる
これまでの日比谷線や、直通運転の東武線の車両は1両あたりの片側のドア数が3ドアと5ドアが混在していました。
新型車両では、全車両4ドア車に統一されます。また車体の長さが長くなり、従来の18m×8両編成だったものが20m×7両編成となります。
直通運転している東武鉄道と、新型車両の仕様を共通化。両者の新型車両が出揃えばフリースペースや優先席の位置なども統一化されるほか、駅のホームドア設置の課題が一つクリアされます。
②乗り心地アップ、騒音ダウン
車内はシックで都会的なデザインに。
座席は1人あたりの幅が従来より広くなり、クッション性も改良されました。
座席横の仕切りも大型化。混雑時など端に座っても立っている人の荷物などが当たりにくくなります。
東京メトロ銀座線と同様の新技術の台車「操舵台車」を採用。曲線の多い日比谷線において、走行時の騒音の低減が期待されます。
③設備の充実
各乗降ドアの上には3画面の液晶装置を設置。多言語できめ細かな案内が提供されます。
車いす・ベビーカー・大型荷物向けのフリースペースが全号車に1か所設置されます。
車端部の座席はフリースペース以外全て優先席になります。
連結面や荷棚などに強化ガラスを採用し開放的な空間になりました。荷棚のガラスは江戸切子模様が取り入れられています。
「13000系」のポイント【その他編】
もう少し細かいポイントや、実際に見て気付いた点などを紹介します。
車内
路線図も2画面を使った横長表示で分かりやすく表示されています。
座席はシックな黒を基調にしつつ細かい模様が入っています。端の座席は仕切り側まで生地が少し回り込んでいるのが印象的。
東京メトロ初のLED「間接照明」を採用。落ち着いた車内空間になりました。
貫通扉の取っ手もアシスト機構つきで開けやすくなっていました。
車内スピーカーです。高音質ステレオ放送システムを搭載、イベント運行時などは乗務員室の外部端子入力でBGMも流すことができます。この時も綺麗な音質で音楽が流れていました。
なかなか入ることのできない、運転台の様子です。自動列車運転装置(ATO)も第1・2編成は準備工事、第3編成以降は正式に搭載されます。
外観
前面や側面の行先表示にも駅ナンバーが表記されるようになりました。
フリースペースのマークは車体デザインと一体化。
前面の車両番号「13101」の下の、反射で光っている部分は塗装をしていない車体の素材仕上げになっています。
前面のライトはL字形に片側最大10個のLEDが光ります。
日比谷線の新型車両、いつから乗れるの?
この「13000系」は2016年度中(2017年3月)までのデビューを予定しています。
【動画】
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