東京メトロと東武鉄道は6月17日、日比谷線・スカイツリーライン相互直通運転の新型車両、東京メトロ「13000系」・東武鉄道「70000系」の基本仕様を発表しました。ヘッドラインニュースでは既にお伝えしましたが、改めて解説をしながらご紹介します。
「13000系」・「70000系」って?
相互直通運転を行っている東京メトロ日比谷線(中目黒~北千住)と東武スカイツリーライン(の一部;北千住~南栗橋)にデビューする新型車両で、外観のデザインは2社で異なりますが、多くの部分で共通化を図っているのが特徴です。
直通用新型車両はココがすごい!
現在の車両と比べて様々な進化がみられますが、その中でも特に注目のポイントをピックアップします。
①ドアやフリースペース・優先席の位置が揃う
これまでの両社の直通車両は1両あたりの片側のドア数が3ドアと5ドアが混在していましたが、すべて4ドアに統一。
またフリースペースや優先席の位置なども両社間で統一化され、どの車両が来ても分かりやすくなります。
またドア位置の統一により、日比谷線で予定されているホームドア設置における課題の一つが解消されます。
②座り心地アップ、騒音ダウン
車内が快適に。具体的には次のような点が挙げられます。2社とも共通です。
- 冷房能力のアップ
- 1人あたりの座席幅を広げ、クッション性を改良。座席横の仕切りを大型化
- レールと車輪から発せられる騒音を低減するため、東京メトロ銀座線の新車と同様の「操舵台車」を採用
- 連結面や座席横の仕切り、荷棚に透明な強化ガラスを採用、開放的な車内に
③ドアの上には3画面のワイド液晶
各車内ドア上部には17インチワイド液晶の車内表示器を3画面搭載。
外国人乗客の増加を踏まえ、乗換案内や駅設備案内を多言語に対応するとともにニュースや天気予報等、より多くの情報が提供されます。
④優先席の増設・フリースペースの新設
車いす・ベビーカーを利用の方や、旅行等で手荷物が多い乗客に配慮し、全車両にフリースペースを設置。また車端部の座席は全て優先席となり、優先席数が増加します。
直通用新型車両デビューはいつ?
この直通車両「13000系」と「70000系」は、2016年度から2019年度にかけて導入される予定となっています。
画像提供:東武鉄道
・東京メトロ日比谷線・東武スカイツリーライン新型車両の形式と基本仕様が決定 - 東武鉄道ニュースリリース
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