新宿~箱根湯本間などを結ぶ特急ロマンスカー30000形「EXE」のリニューアル車両「EXEα エクセ アルファ」お披露目会に行ってきました。
「EXEα」とは?
10両編成を4両と6両に分割でき、多彩な運行が可能な30000形「EXE」。就役から20年が経過したことを受け、近年のニーズに合わせる形で全面ニューアルした車両が「EXEα」です。
室内は木目調の内装と直接・間接照明を組み合わせた光の演出等を行うほか、訪日外国人旅行者への対応として荷物収納スペースを設置。また和式トイレを廃止し、「ゆったりトイレ」の設置や温水洗浄機能付き便座搭載の洋式トイレへと変更を行っています。
「EXEα」を実際に見学!
お披露目は小田急多摩線唐木田駅近くにある車両基地「唐木田車庫」で行われました。
同社運転車両部課長の野中俊昭氏より挨拶。『20年前のデビュー時は新機構も多く当時技術員として大変な事もあったがそれだけ愛着のある車両。今このような形で生まれ変わったということで感慨深い。ぜひ20年経った私たちの“可愛い息子”のような車両をしっかり見てください』と話していました。
いよいよ車内へ入ります。
乗降口デッキは明るい色調になり、すっきりとした印象になっていました。
乗降口ドア上には防犯カメラが新設されました。
客室に入ります。以前よりも落ち着いた雰囲気になりました。リニューアル車両ですが新車のような匂いがしました。
「EXE」の特徴の一つ、厚みのあるシートはそのままです。
窓下や壁の一部が木目調になりました。
ここには点字シールが貼り付けられる予定です。
座ってみましょう。
荷棚にあった照明は無くなりましたが、通路部分が直接照明と間接照明を組み合わせたものとなり、印象が大きく変わりました。
前の座席の背面にはフックが付きました。
インアームテーブルは大型化されました。
車いす対応席です。
訪日外国人旅行者への対応として大型収納スペース(ラゲージスペース)が客室内や一部デッキに新設されました。
客室内にも防犯カメラが設置されました。
和式トイレは廃止になり、温水洗浄機能付きの洋式トイレになりました。また「ゆったりトイレ」も設置。
ゆったりトイレの中の様子です。
ゆったりトイレ付近のデッキにある洗面台。
男性用トイレ。
まだ内装工事中ですが、授乳時や体調不良時等に利用できる多目的スペースが設置されます。
EXE時代には「サービスコーナー」(販売カウンター)がありましたが(写真右側)、カウンターは無くなり車販準備室(個室)になりました。
車販準備室の内部。
ここにも大型荷物置場が設置されていました。
AEDも設置。
特別に運転室の中にお邪魔します。
運転台の様子です。
車内防犯カメラの映像は乗務員室の装置(工事中)でリアルタイムに映像を確認できます。
最後に外観をじっくり撮らせて頂きました。
前面に付いていた愛称表示機は無くなりすっきりしたデザインに。
ちなみに中間車のロゴマークの文言は、少し変更される予定(SUPER EXPRESS→EXCELLENT EXPRESS)とのことでした。
このリニューアル車両「EXEα」は2017年3月デビュー予定。2017年2月12日には、ファミリー100組を招待する「EXEα」試乗会も開催されますので要チェックですよ!(募集期間:2016年12月28日まで)
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