+720円で乗れる!観光特急 「青のシンフォニー」【乗車記】

  • 公開 2017.02.24

大阪阿部野橋から奈良県の吉野を結ぶ近畿日本鉄道(近鉄)の観光特急「青の交響曲(シンフォニー)」に乗ってみましたのでその様子を写真を中心にレポートします。


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「青の交響曲(青のシンフォニー)」とは?



同社の人気観光特急「しまかぜ」に続いて2016年9月にデビューした「上質な大人旅」がテーマの3両編成の観光特急です。


「青のシンフォニー」ココがすごい!5選


①座席はすべて2+1列のデラックスシート



②大型バーカウンターを備えたラウンジカー



③伊勢志摩サミットデザートシェフのケーキも



④細部の装飾までこだわりぬいている



⑤コスパよし。運賃+720円で乗れる



それでは、実際に乗ってみたレポートをお届けします。(下に続く)





実際に乗ってみた


外観



「青のシンフォニー」の外観です。濃いメタリックブルーにゴールドのライン。連結器部分にある金色の飾り板が印象的。



中間車の2号車には大きなエンブレムが。



停車中に電車から優雅な音楽が流れています!さすが列車名が「シンフォニー」というだけあります。


いよいよ乗車!




乗った瞬間に非日常空間に包み込まれます。



車内



客室に入るとさらにエレガントな雰囲気。床はじゅうたん敷き、壁の間接照明が天井を優しく照らします。



客室内にはテーブル付き席もあります。



ラウンジカーの2号車へ。デッキにはベンチと、本! 電車の中に立派なベンチがあるのはとても不思議な感じです。



この列車が向かう奈良・吉野エリアに関連した本がズラリ。ベンチに座って読むことができます。観光の予習もバッチリ!



発車後まず先に、ラウンジカーを堪能してみました。特に大阪阿部野橋発は、すぐに満席になってしまうこともあるので、ラウンジを楽しみたい方は早めの利用がオススメ。



バーカウンターに行ってみます。



かわいいお土産からユニークな商品まで、色々目に留まります。



飲み物・軽食・お土産など​メニューがとっても充実していました。種類ありすぎて迷ってしまうほど。



「青のシンフォニー」公式サイトにもメニューが出ていますので、事前にチェックしておくとスムーズかもしれません。



車内限定ケーキもあります。伊勢志摩サミットでデザートを担当した赤崎哲朗氏考案のもの。



早速購入しラウンジスペースで頂きます。「季節のオリジナルケーキセット」コーヒーまたは紅茶つき。



皆さんラウンジスペースでのひとときを満喫していました。



瓶に入ったおしゃれなサラダ!



ふたを開けて、付属のトレイのうえで逆さまにすれば一瞬で盛り付けられたサラダ(ドレッシング付き)が出来上がり。



セルフサービス方式なので、食器やトレーなどは写真右の返却口に返却します。



バーカウンターで購入したものは、飲み物・軽食・スイーツ含め自席で楽しんでもOK。地酒飲み比べセットを購入し、今度は自席で楽しんでみました。



各座席紹介


近畿日本鉄道(近鉄)の方の案内で、各座席を体験させて頂きました。


メインシート



1+2配置で幅広の全席デラックスシートです。



テーブル、ひじ掛けなどには竹材が使用されています。



ツイン(テーブル付き2人向かい合わせ席)



こちらは1人掛けの向かい合わせ席「ツイン」。テーブルと、ランプがついています。



サロン(テーブル付き4人向かい合わせ席)




1人席



テーブル付きの1人掛け席まであるのです(1・3号車に1席ずつ)。グループ旅行のみならず一人旅の人も特別感が味わえます。



担当者に聞いた!こだわりポイント


「青のシンフォニー」車両担当者の方に、色々お話を伺いました。とことんこだわったという細部まで写真でご紹介します。


「青のシンフォニー」は4ドア通勤車両を改造。

「16000系」という特急車両を改造する案もありましたが構造上偶数両しか組めず、2両では短く4両では長すぎのため、3両が組める既存通勤車両を改造することにしたとのことです。


もともとドアのあったところにはボックスシートを配置。窓配置を無視した席配置は絶対したくなかったとのこと

『​電車らしさを無くす』がテーマ、ラウンジカーの窓は小さめ

ソファに座ってみると意外にも景色はバッチリ

コンセントも設置


洗面所内にはチェンジングボードも。電車の中でなぜ?と思うかもしれませんが、この列車は橿原神宮前や吉野神宮駅にも停車。​神社、神宮に正装する方がいるので、設置したとのこと。



「青のシンフォニー」に実際に乗り、また担当者のお話を伺い、本当に細かいところまで手を抜かずこだわり、また​グループ会社を最大限活用して建築・内装(百貨店)のプロと知恵を出しながら作り上げられた列車であることを実感しました。

予算も掛けているにもかかわらず気軽に乗れるよう、良心的価格となっていますが、同社としてはこの列車を『広告塔』と考えているとのこと、また「有機EL」など次世代特急車両等に向けた長期試験の意味合いも大きいとのことでした。

手軽にゴージャスな気分が味わえて最新の取り組みも体感できる「青のシンフォニー」にぜひ乗ってみては!



近鉄「青のシンフォニー」公式サイト


記事内の情報は全て掲載時点のものです。

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