京王電鉄、新型車両「5000系」通常列車で9月先行デビューへ

  • 公開 2017.07.07

京王電鉄はこのほど、新型車両「5000系」を京王線内で通常列車として先行デビューさせると発表した。


京王電鉄の新型車両「5000系」

京王電鉄の新型車両「5000系」 既存車両との違いを明確にするため、先頭車両の全長を50cm延長し傾斜化


「5000系」は、同社初の座席指定列車導入に向けて、クロスシートとロングシートの両方に転換できる座席を搭載。座席指定列車の時はクロスシート、通常列車の時はロングシートにして運行する。


京王電鉄の新型車両「5000系」ロングシート(通常列車時)

京王電鉄の新型車両「5000系」ロングシート(通常列車時)


車内は調光機能付きのLED間接照明を採用(通常列車:昼白色、座席指定列車:暖色)。床は落ち着きのある木目調で全ての車両に「nanoe(ナノイー)」搭載の空気清浄機や訪日外国人向け無料公衆無線LANを設置する。


京王電鉄の新型車両「5000系」クロスシート(座席指定列車時)

京王電鉄の新型車両「5000系」クロスシート(座席指定列車時)


通常列車の先行デビュー日は2017年9月29日。座席指定列車としての運行開始は2018年春(愛称決定は2018年1月)を予定している。車両の特徴など詳細は同社ホームページ内リリースに掲載されている。


外板はステンレス板をレーザー溶接でつなぎ合わせた「sustina(サスティナ)」構体を採用

外板はステンレス板をレーザー溶接でつなぎ合わせた「sustina(サスティナ)」構体を採用


前照灯はLED化するとともに、シャープな正面形状に合わせた装飾灯を採用

前照灯はLED化するとともに、シャープな正面形状に合わせた装飾灯を採用


3人掛け固定座席

3人掛け固定座席


座席は「高尾山」の木々の深いブラウンと「繊維の街・ 八王子」の絹糸をモチーフにしたデザイン


大型の仕切り


大型ガラスを採用し、開放的な車内空間を創出


全ての座席に電源コンセントを設置(座席指定列車時のみ使用可)


視認性を向上するため、ドア上・天井部に車両ビジョンを設置(28画面/両)



車内アナウンスや座席指定列車時の到着前メ ロディーを聞き取りやすくするため、高音質+ ステレオの放送装置を設置

車内アナウンスや座席指定列車時の到着前メロディーを聞き取りやすくするため、高音質+ ステレオの放送装置を設置


全ての車両に車いすスペース・ベビーカースペースを設置(腰当ての設置は同社初)


車上蓄電池システムにより、電車がブレーキをかけた際に発生する回生電力を蓄電池に充電し、電車が走行する際の電力として供給

車上蓄電池システムにより、電車がブレーキをかけた際に発生する回生電力を蓄電池に充電し、電車が走行する際の電力として供給


また、停電で駅間に停 車した時は、蓄電池に充電した電気を使用して、自力で走行することが可能

また、停電で駅間に停車した時は、蓄電池に充電した電気を使用して、自力で走行することが可能


車上蓄電池の外観

車上蓄電池の外観


リンク


京王電鉄、初の座席指定列車導入 新型車両「5000系」デビューへ(2016/03/16記事)


京王電鉄ニュースリリース






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