JR東日本は3日、東日本エリアを周遊する新型寝台列車(クルーズトレイン)の編成概要やデザインイメージを発表した。
同社では、既に「時間と空間の移り変わりを楽しむ列車」をコンセプトとした豪華寝台列車(クルーズトレイン)の運行を発表していたが、このたびより具体的な編成やデザインイメージが発表となった。
クルーズトレインは10両編成で、展望室付の動力先頭車2両、ダイニングカー1両、ラウンジカー1両、デラックススイート車両1両、スイート車両5両となる。
ダイニングカーやラウンジカーはいずれも天井を高くとり、高級ホテルを思わせる内装イメージとなっている。
「デラックススイート車両」は1両2部屋のみとなり、1室は平屋の「フラットタイプ」、もう1部屋は1階が寝室・2階が和室の「メゾネットタイプ」となり、2室ともバスタブ、シャワー、トイレを備える。
「スイート車両」は1両3部屋となり、全室シャワー、トイレを備える。また8号車の1室はバリアフリー対応の部屋となる。
電化・非電化区間を問わず走行が可能
このクルーズトレインは、電化区間では架線から供給される電力によって走行し、非電化(架線の無い)区間では、車両に装備した大出力のエンジン発電機を稼働させ、発電機からの自給電力によって自力走行する「EDC方式」を初採用する予定となっている。
この方式ではどの区間でも一般的な電車のようにモーターを駆動して走行し、安定した走行性能と高い冗長性の両立を可能とする。
このクルーズトレインは2017年春ころより運行開始を予定している。デザインイメージなど詳細はJR東日本の公式ページで公開している。
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