国産初の量産型機関車、重要文化財に 京都鉄道博物館に展示の「233号」

  • 公開 2016.03.11

JR西日本はこのほど、同社が所有する「233号機関車」が、文化庁の文化審議会答申(2016年3月11日)を受け重要文化財(美術工芸品)として指定されることとなったと発表した。


国の重要文化財に指定されることとなった「233号機関車」

国の重要文化財に指定されることとなった「233号機関車」


「車両」の重要文化財指定は同社初。重要文化財のうち、同社が所有するものの指定は、梅小路機関車庫(2004年12月指定、建造物)に次いで2件目となる。


梅小路機関庫

梅小路機関庫


「233号」機関車の製造時期は明治36年度(1903~1904年)で、国産初の量産型機関車であり、現存する最古の量産型国産蒸気機関車。


「233号」機関車 製造銘板

「233号」機関車 製造銘板


同社は、『重要文化財指定の意義、重要性を認識したうえで、今後も車両の保存に努める』としている。この「233号」は、2016年4月29日に開業する京都鉄道博物館に展示される。


京都鉄道博物館に収蔵・展示される「233号機関車」

京都鉄道博物館に収蔵・展示される「233号機関車」


文化庁からの評価は下記の通り。


  • ・逓信省鉄道作業局が汽車製造合資会社に発注し、明治36年度(1903~1904年)に竣工した1B1形タンク式蒸気機関車。
  • ・本形式の蒸気機関車は安定した性能と保守の容易さから、明治42年までに51両が製造され、国産初の量産型機関車となった。
  • ・蒸気機関車国産の先鞭をつけた形式の車両として鉄道史、産業史上などに学術価値が高い。



「233号」運転台

「233号」運転台


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画像提供:JR西日本


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