細かすぎる!?北陸新幹線の車両「E7系」と「W7系」の違い

  • 公開 2015.02.14

いよいよ2015年3月14日に東京~金沢間が開業する「北陸新幹線」。1か月前の2月14日発売となった1番列車の切符は25秒で完売。注目の高さがうかがえる。

ところで、「北陸新幹線」の車両といえば、下の写真の車両とわかる方も多いと思うが、車両の名称(形式名)が2種類あることをご存じだろうか。「E7系」と「W7系」である。


E7 W7 違い

北陸新幹線の車両。これは「E7系」?「W7系」?


この「E7系」と「W7系」は何が違うのか?今回はそんな疑問にお答えしよう。



ほぼ、同じ。


おっと、いきなり答えを言ってしまった。

北陸新幹線の車両は、運行を担うJR東日本とJR西日本が共同で開発した車両であり、

JR東日本が所有する車両→「E7系」(EAST)
JR西日本が所有する車両→「W7系」(WEST)

としているのである。つまり設計や仕様(基本的な外観や内装)は”一緒”なのである。


W7系 E7系 違い

手前がW7系、奥がE7系。さらに奥には「あさま」用のE2系が。


しかし「ほぼ」としたのは、強いて言えば違いはあるのだ。
そこで、細かすぎる(!?)違いの一部をご紹介しよう。


①「ロゴマーク」


といってもメインのマーク自体は同じである。

でも下の英語をよくみると、
E7系→「EAST JAPAN RAILWAY COMPANY」なのに対し、
W7系→「WEST JAPAN RAILWAY COMPANY」となっている。


W7系 ロゴマーク

ロゴの右下の英語がWEST~と書いてあるので「W7系」と分かる。


②「車号」


車体や車内のデッキに表記されている車両番号。E7系は「E」から始まり、W7系は「W」から始まっている。


W7系 グランクラス

写真右下の車号が「W」から始まっているので「W7系」と分かる。


③「編成番号」


先頭車の運転席のガラスや、側面の乗務員室ドア窓には「第何本目」の編成かを表す、編成番号が表記されている。これが「W~」であればW7系、「F~」であればE7系である。
「そこはEじゃないのかよ!」というツッコミが聞こえてきそうだが、「F」である。


W7系 運転台

北陸新幹線の運転室内より。写真中央右に「W2」と表記されている。


乗務員室ドア窓にも編成番号が表記されている。


④「車内チャイム」


これはあくまで筆者の推測の域を出ないが、E7系とW7系では到着時などに流れる車内チャイム(メロディ)が違う可能性も。

現在長野新幹線で先行営業運転を開始している「E7系」は、JR東日本の新幹線の標準メロディが流れている。


W7系 車内チャイム

W7系ではどんな車内チャイムが流れるのだろうか?


「W7系」はまだ営業運転をしておらず、先日取材した試乗会でも車内チャイムは鳴らなかったため、どうなるかはお楽しみだ。


以上、「E7系」と「W7系」の細かい違いをお届けした。

なお鉄道新聞Facebookページでは、2月14日より開業カウントダウン企画として「E7/W7系」や北陸新幹線新駅の未掲載写真を公開中。合わせてご覧頂きたい。



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