千葉県・房総半島の中腹をのんびり走るローカル線「いすみ鉄道」。
同線に、特産の伊勢海老を使ったグルメ列車が走っているということで乗ってみました。(2015年春の乗車記です。)
「伊勢海老特急」とは!?
いすみ鉄道では、昭和の国鉄形気動車などの車内テーブル席で食事を楽しめるグルメ列車シリーズ「レストラン・キハ」を展開。
その中でも特に人気なのが、伊勢海老を使った「伊勢海老特急」という列車で、主に土曜はイタリアンコース、日曜はお刺身コースとなっています。
ちなみにこの「特急」は特別急行ではなく、”特に急がない”列車の意味です。
東京駅から、いすみ鉄道の始発駅「大原」駅まではJR特急「わかしお」号で約1時間15分。いすみ鉄道の普通列車に乗り換えて、集合駅「大多喜」駅へ到着します。レストラン・キハ参加者は大原駅~大多喜駅間の乗車券付きです。
「伊勢海老特急」にいざ乗車
大多喜駅の改札を出ると「伊勢海老特急」の受付場所が。さっそく受付を済ませます。今回はイタリアンコースに乗車します。
ホームで待っていると、折り返し「伊勢海老特急」となる列車が向かいのホームにやってきました。
お客さんをおろした後、準備を経ていよいよこちらのホームに入ってきました。
いよいよ乗車。4人がけボックスシートの片側2席の上に大型テーブルを設置、グルメ列車仕様の2人がけシートになっています。
大型テーブルで快適に食事ができる一方、昔ながらの青い座席や網の荷棚など、元国鉄車両ならではのレトロな雰囲気も味わえます。
食事が始まる前に、スパークリングワインまたはオレンジジュースがウェルカムドリンクとして提供されます。
グラスやコップが倒れないような台が設置されていることに、工夫を感じました。
ワインやオレンジジュース、ウーロン茶はフリードリンク。それ以外にも有料でビールなどもあります。
石窯で焼いたパンはいろいろな種類のものがありました。
流れゆく車窓を眺めながら食事スタートです。
前菜から海の幸が盛り沢山。
料理の内容にあわせて、白・赤ワインを頂きました。
春になると沿線には菜の花が咲き乱れます。タイミングが良ければ桜も楽しめます。
列車の中で地魚スープを頂けるという贅沢さ。
こまめにドリンクのサービスをしにきてくれました。
中吊り広告の一部も国鉄時代のものがあり、レトロな雰囲気を一層盛り上げます。
連結部分にも国鉄時代の面影が色濃く残っています。
コースの途中で休憩・撮影タイムもあるので、写真撮影で乗車前などにあせる必要もありません。
構内の踏切から迫力ある写真をパチリ。
車内に戻ると、伊勢海老のメイン料理がお出迎え。
続いて食後のスイーツとコーヒーを頂きます。
途中、ムーミンの仲間たちが集まっている「ムーミン池」では徐行運転も。
終点大原駅に到着。この後は別コースのスイーツ列車になります。改札にはその列車に乗る乗客がたくさん並んでいました。
大原駅改札をでたところには、いすみ鉄道のグッズやおみやげ品なども販売されているので、買い物も楽しめます。
※この記事は乗車地点(2015年春)の内容や写真のため、実際と異なることがあります。
いすみ鉄道 レストラン・キハ「伊勢海老特急」動画
・レストラン・キハ - いすみ鉄道公式。「伊勢海老特急」をはじめグルメ列車の詳細・予約など
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