【2018/09/01追記】「神田鐵道倶楽部」は2018年9月29日閉店しました。
主に東日本エリアの食堂車・車内販売・駅弁などに携わってきた日本レストランエンタプライズ(NRE)による新しい飲食店「神田鐵道倶楽部」の内覧会に行ってきましたのでその様子をレポートします。
JR神田駅の北口/東口の改札を出て斜め左正面、東京メトロ銀座線乗り換え階段の近くにそのお店はありました。
お店の入口右側の壁には食堂車全盛期の頃の時刻表が。左上の看板も「きっぷ」になっていて可愛いです。
「神田鐵道倶楽部」店内
お店に一歩足を踏み入れれば、いま歩いていた駅構内の雰囲気からガラリと変わって非日常空間が広がります。
店内はカウンター席が13席とこじんまりしていますが狭さは感じませんでした。
よく見ると本物の鉄道部品がちりばめられています。昔の客車の外側に掛かっていた行先表示板(サボ)や、ホームの乗車位置案内などなど。
荷棚は本物の網棚、コート掛けもよく見ると国鉄型車両の車内にあったものですね。
一部の席は、国鉄型車両でよく見られた青モケット。同じ生地の新品を取り寄せたそうです。
テーブル番号も本物の電車の座席番号表示のもの。ちなみにこのお店では席番を「~号車」と呼んでいました。1~13号車まであり、『グリーン車は無い』とのことです。
ランチメニュー
メニューはお昼と夜で異なります。こちらはランチタイムのメニュー。「ベロネーズ」など懐かしの食堂車メニューや、鉄道員まかないランチ「ハチクマライス」などを味わうことができます。
「ベロネーズ」を注文。食堂車でこのメニューは食べたことがないですが、スパゲティミートソースの上ににカツが乗ったようなものでボリューム満点でした。
(※当初、ナポリタンの上に~と記載しておりましたが訂正させて頂きます。)
バータイムメニュー
夜のメニューでは東日本のご当地おつまみや、通常東日本の新幹線・特急の車内販売でしか買えないおつまみも。なお、夜の食事(なつかし食堂車メニュー)は「ベロネーズ」のみなのでご注意を。
メニューの中にはSuica支払だと割引になる商品も。まさに「スイカ割」ですね。
夜は5種類の新幹線カクテルも。「つばさ」:さくらんぼ 「はやぶさ」:リンゴ、「とき」:日本酒、などそれぞれの終着駅の味が楽しめます。
全5種類のカクテルはこんな感じです。
ちなみにカクテルを頼むと突然『出発、お新香!』という掛け声でお通しがやってきます。
この日は「峠の釜めし」に入っているアレ(わさび漬け)でした。
カクテルの下に敷かれるコースターは昭和40年代に使用されていたコースターを復刻したものだそうです。
新幹線アイス(昼・夜とも販売)
そして、ここでは新幹線車内などで販売されているアイスクリーム、いわゆる「シンカンセンスゴイカタイアイス」も食べることができるのです!
肝心のアイスの硬さですが、撮影に夢中で開けたころには溶けかけてしまいました…。
ということで、ぜひ実際に足を運んで確認してみてください(笑)
駅弁・グッズ販売
おすすめの人気駅弁も週替わり・数量限定で販売されます。店内で食べることもできます(1ドリンクオーダー制)。
土産の鉄道グッズは本物の車販カートに乗せて販売。
お会計
レジ端末も車内販売用のアレという徹底ぶり。
その他 細かいみどころ
筆者が気がついた・スタッフの方に伺った範囲で細かいチェックポイントをいくつかご紹介します。
テーブルの裏側(スタッフ側)には「号車」(席番)表示が。
右上の方向幕は回せるそうで、今日は内覧会なので「試運転」とのこと…!
厨房側にも国鉄型電車のボックスシートでよく見かけた手すりが…
足置きが何やら年季の入った木材ですが、そう、「枕木」を再利用した物です。
色々な鉄道の映像も流れていますよ。
そのほかにもいっぱい『本物』がちりばめられているので、ついキョロキョロしてしまいました。
厨房には車内放送装置が。なんと稼働するそうで、まだ店内のスピーカーとつながってないものの、店内車内放送も可能なのだとか。
『とにかく「ホンモノ」にこだわった』というその店内・メニューは鉄道ファンはもとより、そうでない方にも非日常空間・コンセプト居酒屋のような気分で楽しめるのでは、と感じました。
「神田鐵道倶楽部」は2017年6月1日オープン。営業時間は11:00~22:30で、ランチタイム:11:00~15:00(14:30ラストオーダー)、バータイム:15:00~22:30(22:00ラストオーダー)、定休日は土・日・祝日です。
NRE「神田鐵道倶楽部」店舗情報ページ
【2018/09/01追記】「神田鐵道倶楽部」は2018年9月29日閉店しました。
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