「ブルートレインあけぼの」に宿泊したら今にも上野駅まで走り出しそうだった

  • 公開 2017.09.20

秋田県の旧・小坂鉄道の線路と設備を利用した複合施設「小坂鉄道レールパーク」


ホームから「ブルートレインあけぼの」を望む

ホームから「ブルートレインあけぼの」を望む


週末夕方になると駅のホームに寝台列車(ブルートレイン)が入線してきて、しかも泊まれるらしい…

ということで、実際に宿泊してみましたのでその様子をレポートします!




「ブルートレインあけぼの」とは?


2014年3月で定期運行を終了した、上野~秋田・青森間を結んでいた寝台特急「あけぼの」。

引退後の客車4両(電源車含む)を簡易宿泊施設として営業。個室寝台に実際に泊まることができます。


「ブルートレインあけぼの」A個室の室内

「ブルートレインあけぼの」A個室の室内


当日レポート


夕方16時半。小坂鉄道レールパークの小坂駅に、ブルートレインあけぼのが“推進運転”で入線してきました。



保存されているだけでもすごいですが、動いてやってくるのが驚き!



小坂駅ホームに"到着"。

かつての寝台特急「あけぼの」そのままで車体もピカピカ。今にも上野駅まで走っていきそうです。



上下に窓が並ぶ、B寝台個室車両。その左隣の車両はA寝台個室車両です。



早速、乗ります。



乗った瞬間、寝台特急特有のアノ匂いが!一気に現役時代にタイムスリップです。



いよいよ「ブルートレインあけぼの」の部屋の中へ。今宵はA寝台個室の旅です。



かつての寝台特急「あけぼの」シングルデラックスそのまま。

部屋の様子も匂いも懐かしい…。



A寝台とはいえ、決して広くはないのですがそれでも機能的で、細かい装飾もあり、当時は華やかな存在でした。



リネン類も往時のようにちゃんと用意されています。



A寝台個室は各部屋に洗面台がありますが、今は使用はできません。



窓の下に備わるパネルは、空調と照明スイッチは使用可能。BGM・時計は使えません(時計は一応15分遅れくらいで表示されていましたが…)



部屋の照明器具、エアコンなどは後付けされたものはなく、現役時代の装置がそのまま稼働しています。



“車掌さん”に車内検札して頂きました。



部屋を出て色々探索してみます。

部屋は外からも鍵をかけられます。当時のテンキーロックがそのまま使用可能。



ブルートレイン車内の共用の洗面台スペース。車内の水回りは使えないので休憩室(ホーム)まで行く必要があります。

しかし特徴的な三面鏡などはそのまま健在です。



B解放二段寝台車両(1両)は休憩室車両となっていて、ここでは22時まで飲食も可能。宿として予約できるのは個室(A寝台・B寝台それぞれ1両ずつ)のみです。



車内廊下から見たB寝台個室の様子。



夕暮れ時、一段といい感じの雰囲気になりました。



もうここまでくると、今にも走り出しそう…というより、もはや『早く乗らないと!』というレベルです。



そして「あけぼの」が停まっているホームにはこのような宿泊者専用休憩室があります。

テーブル・椅子・ゴミ箱のほか、携帯充電コーナー、電子レンジ、テレビ(共用1台)、ポット、絵本などがありました。

写真左側に、男女別の洗面台コーナーやシャワー室があります。



寝るとき用の浴衣レンタルもあります。寝台特急に備わっていた『JRマーク柄』浴衣だったら言う事無しですが、流石に欲張りすぎですね。

子供用のスリッパ・浴衣もありました。


100円でタオル歯磨きセットも買えました



夕食は施設内には提供場所がないので、一度外に出て施設周辺の食事処で頂くことにします。個室の中の案内に提携店リストがありました。



食事処は静まり返る街中にポツンポツンとありますが、入ってみると土曜の夜というのもあり結構人が入っていてびっくり!

提携店では寝台券を見せると何らかのサービスが受けられます。このお店では1ドリンクサービスが受けられました。



小坂町のB級グルメ、「カツラーメン」なるものを食べました。中々ボリューミーでした。



部屋に戻ってきました。ベッドメイキングは自分で行います。A寝台はソファの背もたれを手前に倒すとベッドに変身。

シーツとふとんを敷けば、寝台モードのできあがりです。

揺れないのが逆に不思議な感じでしたが、結果的にかなり熟睡してしまいました。



翌朝7時前。まだ寝てたのですが車内スピーカーからジョイント音と機関車の警笛音が聞こえてきました。そして7時ころ、寝台列車のチャイムがなり、いわゆる“おはよう放送”が入りました。



寝台列車オルゴールで目がさめるという久々の体験、そして昭和の寝台特急の再現放送も。寝起きなので最後のほうしか撮れませんでしたが動画でどうぞ。



朝食は、花善の鶏めし弁当(温かいお茶つき、1,000円、2日前までに要予約)。掛紙が「ブルートレインあけぼの」特別バージョン。

ホームの休憩室でも食べられますが、せっかくなので飲食OKの開放寝台車両内で食べました。



「ブルートレインあけぼの」は泊まるのみならず、体験乗車もできます。



チェックイン時の夕方および朝に、ホームから日中の展示スペースへ入れ替え走行する際に開放寝台車両に乗ることができます(乗らずに外から撮ってもOK)。



乗車体験の様子です。

まさか開放二段寝台車から流れる車窓をまた見られるとは!


懐かしい気分にさせてくれた1泊2日の"旅"でした。


「ブルートレインあけぼの」補足情報


さて今回泊まるにあたり筆者が調べた事、実際行って分かった事・感じた事など色々ありましたので、上記で紹介できなかった項目を箇条書きで紹介したいと思います。


夕食・外出など


  • コンビニは近い、徒歩6分程度の所に2つある
  • 宿泊者向けに無料の自転車貸し出しも数台ある。
  • 食事処のあるエリアまでは、レールパークから早足で徒歩10分、ゆっくり歩いて15~20分くらい。
  • 22時の門限までは外出自由。

設備・休憩室について


  • 休憩室・車内ともにWifi入る。
  • 休憩室内トイレ、シャワーは新しくきれい。トイレは男女それぞれ十分な広さがあり、ウォシュレットつき。
  • シャワーにはリンスインシャンプーとボディソープは有り。洗面台にドライヤーや紙コップ、ハンドソープはあり。逆にそれ以外は無い。
  • あくまで簡易宿泊施設、設備・アメニティ面は「ホテル/旅館」ではなく本当に寝台特急に乗るつもりで。
  • 個室には冷蔵庫もない。休憩室トイレ付近には飲み物の自販機1台ある。
  • A寝台は各部屋コンセント2口あり、B寝台は無し

「ブルートレインあけぼの」その他ポイント


  • 車掌さん役の存在や、ちゃんとオルゴール入りの放送が入り旅情を掻き立てられる。
  • 2017年の営業は11月4日まで。以後は春までトンネル内に“冬眠”するのでご注意を。
  • 予約(特にA寝台個室)は結構早く満室になるのでお早めに。直前にも少し空きが出る場合も。

「ブルートレインあけぼの」に乗るには?


「ブルートレインあけぼの」の宿泊料金は大人一人利用の場合、A寝台個室:4,320円、B寝台個室:3,240円。このほか小人(小・中学生)の設定などもあります。

「ブルートレインあけぼの」の宿泊予約は公式ページからオンライン予約、または電話で予約できます。

詳しい料金や注意事項などは公式ページに掲載されていますので、ぜひご一読を。


小坂鉄道レールパーク「ブルートレインあけぼの」公式ページ


この「ブルートレインあけぼの」がある施設「小坂鉄道レールパーク」は下記↓の記事で紹介していますので、アクセスや敷地内の様子、周辺観光などぜひこちらも併せてご覧ください。



秋田の「小坂鉄道レールパーク」が廃線跡とは思えないくらいそのままだった(2017/10/10記事)




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