日本海沿いに新潟~酒田・秋田間を結ぶJR東日本の特急「いなほ」号。2017年10月27日からは新色「瑠璃色」も登場しました。この列車、「グリーン車」がとても快適と聞き実際に乗ってみました。
写真を中心にレポートします。
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まずは東京から上越新幹線「Maxとき315号」で新潟へ。
上越新幹線のオール2階立て車両も徐々に数が減りつつあります…。
新潟駅は在来線ホーム高架化工事の真っ最中でした。2018年4月に第一期が完成予定で、上越新幹線と、特急いなほなど一部の在来線が同じホームで乗り換えられるようになります。
まだ工事中なので、新幹線ホームから階段を下りて少し歩き、地上の在来線ホームへ降りると下り「いなほ号」が停まっていました。こちらが従来の塗装です。
「夕日・稲穂・海」をキーワードとしたデザインになっています。まずはこれに乗って酒田へ。
いよいよ、グリーン車に乗ります。昨今の同社在来線グリーン車は2席-2席配置が主流ななかで、珍しい2-1配置です。
往路は1人掛け側を利用してみました。
このグリーン車には珍しい特徴が。各列の間(前後)に全席木目調の『仕切り』が設置されているのです。
そして何といってもシートピッチ(座席の前後間隔)が破格。改造前はシートピッチ910mmの普通席が2列あったところ、窓に合わせて1列分になっているので理論上のシートピッチは1820mmに!
ただ、実際は仕切りが入っているので、プライベート感がある一方でシートピッチ数値に対し足元はちょっと勿体ない感じもしました(それでも広めでしたが)。
座ったときのプライベート感はこんな感じ。伝わるでしょうか…?
ちなみに復路で乗った2人掛けはもっとプライベート感ありました。
座席そのものもちょっと変わったタイプの印象を受けました。特に座席を倒すレバーが、あまり見ない、平たいものでした(上写真中央の銀色部分)。枕は上下に動かせました。
PC作業や携帯充電に嬉しいコンセントも付いています。ただし2人掛けは中央の肘掛に1つのみなので注意です。
そして特急いなほには、最近同社の特急列車では減りつつある『車内販売』が健在(厳密には一時期無くなったものの"復活")。
せっかくなので、何か買おうと車内販売の方にオススメ商品を伺ったところ「雪国ドーナツ(コーヒー味と抹茶味)」なるものを紹介頂いたので買って、スイーツタイムを楽しみました。
A席(2人掛け)側は村上~鶴岡(特急停車駅基準)の間で日本海が目の前に広がるので車窓派にはオススメ。思ってた以上に長い時間海の車窓でした。
ちなみにグリーン車車内にはちょっとしたフリースペースもあります。気分転換にこちらから海の車窓を楽しむのも手です。
新潟から乗ること約2時間10分、酒田駅で下車しました。横に長い2階建ての立派な駅舎です。
復路(この日のお目当て)の特急いなほまで少しだけ時間があったので、タクシーで駅から近い観光スポットを回ってもらいました。写真は土蔵造12棟が並ぶ「山居倉庫」(庄内米の貯蔵庫)です。
プチ観光を楽しんだ後、酒田駅に戻ると留置線にお目当ての新色『瑠璃色』特急いなほ車両が停まっていました。この日が初日です。
ほどなくして入れ替えが行われ、ホームに入ってきました。実際見ると、結構『鮮やか』な青色でした。
帰りはグリーン車の2人掛けのほうを堪能しました。
新色も従来色も、車内設備は特に違いはありません。
往路ではちょうど日本海に沈む夕日が美しかったです。写真では伝えられないですがメッキのようにキラキラしていました。水平線に沈む瞬間は、雲に隠れて見えなかったのがちょっと残念でしたが。
『瑠璃色』初日ということで、車内では記念ポストカードも頂きました。
新潟駅に戻ってきました。ホームでは社員の方々によるお出迎えも。
特急いなほ号の新色『瑠璃色』は、今回乗った初日以外はどの列車に充当されるかはお楽しみのようです。また2017年12月には赤系の『ハマナス色』も登場予定、ますますカラフルな運用になりそうです。
記事内に掲載の情報は全て取材・旅行地点のものです。