
“歌舞伎顔”のニューフェイス「5500形」
2018年6月11日、都営地下鉄浅草線の新型車両「5500形」 の試乗・お披露目に行ってきましたのでその様子を写真でレポートします。
都営浅草線「5500形」って?
西馬込駅(東京都大田区)~押上駅(墨田区)を結ぶ都営浅草線で20年ぶりとなる新型車両で、外観は浅草線沿線とゆかりのある歌舞伎の隈取りを現代風にアレンジ。
車内は和紙や寄せ小紋、江戸切子などの柄とともに沿線由来のイラストを使用し、落ち着きのある和の雰囲気の中にも遊び心がある空間デザインとなっています。
新型車両では全号車に車いすスペースまたはフリースペースを設置。乗降口脇のスペースを広くするほか、吊手や手すりの数の充実化や座席幅の拡大、仕切りの大型化を図っています。

都営浅草線の浅草橋駅に新型車両「5500形」が入ってきました。“歌舞伎顔”の前面、そして赤色のドアが目をひきます。



いよいよ乗り込みます。

入ると新車のにおいがしました。

車内に入ってまず目に留まったのが『カーテン』です。事前に下ろしてあったというものもあるんですが。

沿線にちなんだイラストが描かれていて、遊び心があります。

次に目に留まったのは天井に設置された防犯カメラ。各号車に4台ずつ設置されています。


次に目に留まったのが、フリースペースとシートの間の仕切りに設置された『背当て』。通勤型車両としてはちょっと目新しい気がします。

ちなみに8両編成の全号車に車椅子スペースまたはフリースペースが設置されています。

座席背面も、『和』なデザインになっています。


現行の浅草線車両のロングシートは8人掛けですが、新型車両ではドア周りのスペースを広げ7人掛けに。

座面が結構厚めなのも印象的でした。

仕切り板や車両間のガラスドアにも柄やイラストがちりばめられています。


乗降ドアのガラス形状も凝ったデザインになっています。


ドア上には2画面車内液晶表示器が設置されています。


試乗列車は、同線の西馬込にある車両基地まで乗り入れて到着。

写真右が、現行の都営浅草線の車両「5300形」です。

余談ですが雨風が強く、折りたたみ傘がひっくり返ったりレンズが濡れては拭いたりの戦いでした。。

最後、色々なパターンの行先表示を実演して下さりました。

第一編成の営業開始日は2018年6月30日(土)。以後、順次同線の全27編成を新型車両へ置き換えてゆく予定となっています。

試乗時に頂いた「5500形」パンフレット。


5500形の主要諸元表

5500形の食品用ラップフィルム!
鉄道新聞Facebookページでは記事未掲載写真を15枚掲載しましたので宜しければ併せてご覧下さい。
【動画】試乗の様子(1分13秒)
【動画】「5500形」どうやって搬入された!?
映像提供:東京都交通局