最高時速120kmを体感

【試乗会レポ】HC85系ハイブリッド特急の乗り心地は

  • 公開 2021.08.24
  • Posted by 福岡 誠

2021年8月24日、名古屋~高山間などを結ぶJR東海の特急「ひだ」の従来型車両「キハ85系」およびハイブリッド方式次期特急車両「HC85系」(試験走行車)の試乗列車に乗ってきました。その様子を写真を中心に記事で紹介します。


動画(2分17秒)



まずは従来型のキハ85系に乗車


まず名古屋から鵜沼(うぬま)駅までは、従来型の特急ひだ車両「キハ85系」(試乗用増結車)に乗車します。


キハ85系


キハ85系は、1989年にデビュー。JR東海発足後最初に製作した特急用気動車です。英国カミンズ製350PSエンジン2基を塔載、高山への到達時間を従来から大幅に短縮しました。



キハ85系の車内の様子です。




デッキ周りの様子です。デビューから30年以上経っており、すこし味のある雰囲気です。






新型HC85系に乗車


鵜沼(うぬま)から名古屋までは、新型「HC85系」に乗車します。



HC85系って?


特急「ひだ」「南紀」に使用している85系気動車(キハ85系)の取替を見据えた、ハイブリッド方式の次期特急車両。

JR東海の担当者によると(2019年のお披露目時)、「エンジンを除けば回路・機器などほとんど電車のもの。できるだけ『電車』のメリットを享受できるような"クルマ"」となっています。




車内は全座席にコンセントを設置。また一体成型による新型台車枠・振動検知装置など安全性を高めるための技術を新たに導入しています。

ハイブリッド方式の鉄道車両では国内初の最高速度120km/hでの営業運転を目指します。





それでは乗ります。



車内の様子です。



明るい車内、座席周りは色こそ違いますがN700Sに近しくみえます。




加速が終わり、惰性走行中はディーゼル音や細かい振動もほぼなくなり、電車特急にのってるかのようです。




N700Sと同じく、全席肘掛けにコンセントが付いています。




デッキの様子です。従来のキハ85系と比べて木目調の現代的な雰囲気となっています。



試乗した試験車両と今後出る量産車の違いとして、車内の案内表示器がフルカラーLEDから液晶に変更されるとのことです。



あっという間でしたがHC85系は名古屋駅に到着しました。


この新しい特急ひだ・南紀車両HC85系は2022年度から順次デビュー、2023年度にかけて64両を新製します。これに加え、試験走行車(4両)を量産車仕様に改造し営業運転に使用する予定となっています。


キハ85系とHC85系の比較・走行試験概要など






新しい状態監視システムの特徴について


HC85系には、常時状態監視システムが搭載されています。エンジン付き車両としては国内初となります。








資料画像提供:JR東海


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