2022/3/5デビュー!

【試乗会レポ】JR東海の在来線新型車両「315系」の乗り心地は

  • 公開 2022.02.01
  • Posted by 福岡 誠

2022年2月1日、JR東海の新形式の在来線通勤型電車「315系」の試乗列車に乗ってきました。その様子を動画・写真を中心に記事で紹介します。


JR東海「315系」に試乗!


動画(4分31秒)



315系って?


JR東海の会社発足前後に投入され、更新期を迎える「211系」などに代わる新型車両。最新技術を導入して、安全性・安定性のさらなる向上などを実現した、新しい形式の在来線通勤型電車です。


「315系」(2021年12月 お披露目時の様子)


従来車両(211系)に比べ電力消費量を35%低減の省エネを実現、主要機器は2重系統化され故障しにくい電車となります。

取替え対象の主形式となる「211系」の座席はロングシートのため「315系」もロングシートとなり、座席幅は211系と比較し一人あたり1cm拡大します。



ドア上部にフルカラー液晶ディスプレイを設置するほか、1両につき5箇所の車内防犯カメラ、全車両に車椅子スペース、全編成に車椅子対応トイレを設置します。

また冷房機能は211系比で約3割向上し、AIによる自動学習・制御最適化機能を国内で初めて導入します。

JR東海の在来線車両で初となる非常走行用バッテリーを搭載、停電時などに最寄り駅まで走行が可能となる予定です(2022年夏以降順次、完成済み車両含め搭載開始予定)。


新型315系に乗車



「試運転」表示で名古屋駅に停車中の315系。ホームで実際に見るとピカピカです。



315系の車内へ!新車特有の香りがします。




315系「乗り心地の向上」について(JR東海資料より)


先頭車の乗務員室との仕切りはこんな感じです。少しだけ前面展望を見てみます。



315系「バリアフリー設備の充実」について(JR東海資料より)


JR東海の新しい通勤型電車「315系」乗降ドア周りの様子です。 ドアチャイムは聞けませんでしたが、担当者曰く313系と同様とのことです。 ドア付近の広さ、狭くないですが特段広くはないです。


ドア上のLCD(液晶案内装置)は試運転のため表示がありませんでしたので、資料をご紹介します(JR東海資料より))。


JR東海の新しい通勤型電車「315系」の窓ガラス周りです。 黒い枠は、折戸式に内側に窓が開けられるようになっています。 窓はUVカットで、車窓は少し緑ぽくなります。窓は複層ガラス、また床も低騒音床になるなど、車内の静粛性を向上しているそうです。


315系「静粛性の向上」について(JR東海資料より)


JR東海の新しい通勤型電車「315系」では全号車にフリースペースが設けられています。



315系、新幹線と並走! 途中で折り返し、名古屋に戻ってきました。 担当者によれば、今日は聞けませんでしたが営業時には自動放送がつくとのことです。


JR東海の新しい通勤型電車「315系」は無事名古屋駅に戻ってきました。様々な取り組みによる『静かで揺れが少ない電車』を実感できました


いつから乗れるの?


315系のデビュー日は2022年3月5日で、最初の投入区間は中央本線 名古屋駅~中津川駅間。同区間は、特急車両を除き2023年度中に車両が315系に統一される予定です。

2025年度にかけて計352両を新製し、名古屋・静岡都市圏を中心に、東海道本線、関西本線等にも順次投入する計画です。





記事内の情報は全て掲載時点のものです。

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