2021年12月3日、JR東海の新形式の在来線通勤型電車「315系」がお披露目されました。その様子を写真を中心にレポートします。
動画
315系って?
JR東海の会社発足前後に投入され、更新期を迎える「211系」などに代わる新型車両。最新技術を導入して、安全性・安定性のさらなる向上などを実現した、新しい形式の在来線通勤型電車です。
従来車両(211系)に比べ電力消費量を35%低減の省エネを実現、主要機器は2重系統化され故障しにくい電車となります。
取替え対象の主形式となる「211系」の座席はロングシートのため「315系」もロングシートとなり、座席幅は211系と比較し一人あたり1cm拡大します。
ドア上部にフルカラー液晶ディスプレイを設置するほか、1両につき5箇所の車内防犯カメラ、全車両に車椅子スペース、全編成に車椅子対応トイレを設置します。
また冷房機能は211系比で約3割向上し、AIによる自動学習・制御最適化機能を国内で初めて導入します。
JR東海の在来線車両で初となる非常走行用バッテリーを搭載、停電時などに最寄り駅まで走行が可能となる予定です(2022年夏以降順次、完成済み車両含め搭載開始予定)。
315系外観
先頭部は、直線を使用した幾何学的な前面形状に高輝度LEDの前照灯を配置した顔となり、色はホワイトとコーポレートカラーのオレンジを調和させた配色になっています。
いよいよJR東海の新しい通勤型電車「315系」の車内へ! pic.twitter.com/57mRQi2CCZ
— 鉄道新聞®︎ (@tetsudoshimbun) December 3, 2021
315系車内
車内の床やシートは青系のデザインに。照明もLEDとなり、座席仕切り部も大型になっています。
JR東海の新しい通勤型電車「315系」のドア上液晶案内の様子です。https://t.co/9NXiXqBKX3 pic.twitter.com/WaIOg8ia95
— 鉄道新聞®︎ (@tetsudoshimbun) December 3, 2021
車椅子対応トイレの様子です。
オムツ替え台も設置されています。
運転台の様子です。
※315系主要諸元は後日改めて掲載予定です。
315系、いつから乗れるの?
315系のデビュー日は2022年3月5日で、最初の投入区間は中央本線 名古屋駅~中津川駅間。同区間は、特急車両を除き2023年度中に車両が315系に統一される予定です。
2025年度にかけて計352両を新製し、名古屋・静岡都市圏を中心に、東海道本線、関西本線等にも順次投入する計画です。