あの寝台列車が限定復活!ツアー専用列車「特別なトワイライトエクスプレス」

  • 公開 2015.05.13

去る2015年3月12日出発分をもって引退したJR西日本の寝台特急「トワイライトエクスプレス」。

このほど、編成をさらに豪華に組み替えたツアー専用列車「特別なトワイライトエクスプレス」がお披露目された。


特別なトワイライトエクスプレス

「特別なトワイライトエクスプレス」


「特別なトワイライトエクスプレス」とは?


もともと「トワイライトエクスプレス」は、大阪~札幌間を結んでいた豪華寝台特急列車。平成元年に登場した同車は老朽化により、2015年3月をもって惜しまれながら引退した。


サロンカー


引退後、JR西日本のエリア内で列車のやりくりをしたうえで暫く運転できないかという検討がなされ、このほど旅行会社専用団体臨時列車として限定復活を遂げた。それが、この「特別なトワイライトエクスプレス」だ。


「特別なトワイライトエクスプレス」はココがスゴい!


①客室は最上級の「スイート」「ロイヤル」のみ


特別なトワイライトエクスプレス 編成

「特別なトワイライトエクスプレス」は客室の編成を、人気の高かった「スイート」「ロイヤル」のみとし、これに食堂車・サロンカーも組み合わせた定員わずか40名の特別感のある列車としている。


スイートルーム(展望室)

スイートルーム(展望室)

スイートルーム(中間車)


ロイヤル


②人気の豪華ディナーがさらにグレードアップ


食堂車は、これまでのフランス料理等の食事をグレードアップし、さらに著名なブーランジェ、パティシエがプロデュースした「トワイライトエクスプレス」オリジナルのパンやデザートを用意。


ダイニングカー


ディナーの他、1日目の昼食や2日目の朝食・昼食も「特別なトワイライトエクスプレス」オリジナルのメニューに。

車内では計4回の食事提供となるため、食べ疲れのないように考えられており、全体的に優しい味付けとなっている。


1日目昼食

1日目夕食


1日目夕食「海の幸の恵み~ブイヤベース~」


1日目夕食「但馬牛のグリエと山口県産地鶏のオーブン焼き」


2日目朝食


③これまでにはなかった沿線の「おもてなし」


地域共生に繋がる取組みとして、車内や停車時での地元特産品の販売や伝統芸能の実演等のおもてなしも検討しており、2017年デビュー予定の新型寝台列車「トワイライトエクスプレス瑞風(みずかぜ)」につなげていきたいとしている。


サロンカーではちょっと変わった「紙芝居」なども


「特別なトワイライトエクスプレス」は2015年5月16日より運行を開始する。

ルートは5~6月は「山陽コース」として運行。下りは大阪を出発後、琵琶湖を一周し、山陽線を経由して翌日下関に到着。上りは下関から山陽線を経由し大阪を通り琵琶湖一周し京都に翌日到着する。



7月以降は山陽コースに加え、「山陰本線コース」(大阪~米子~下関)の設定も予定している。


どうやったら乗れるの?


「特別なトワイライトエクスプレス」は旅行会社主催ツアーの団体臨時列車のため、ツアーへの参加は主催する旅行会社へ申し込む形となり、旅行会社によって乗車前後の宿泊や観光などがセットとなっている。

主催する旅行会社・問い合わせ先や各ツアーの詳細は下記ページに掲載されている。


特別な「トワイライトエクスプレス」の運転について - JR西日本プレスリリース

特別な「トワイライトエクスプレス」で行く旅行特集 - JR西日本おでかけネット特設ページ


取材協力:JR西日本


トワイライトエクスプレスの廊下と個室入口


「トワイライトエクスプレス」ってどんな列車だったの?


関連記事:来春引退!「トワイライトエクスプレス」の豪華車内と寝台列車の未来(2014年5月記事)


2017年にはクルーズトレイン「TWILIGHT EXPRESS 瑞風(みずかぜ)」デビュー


関連記事:JR西日本、豪華寝台列車の概要を発表 展望デッキや1両に1室の最上級個室も(2014年5月記事)



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