JR東海は10月22日、東海道新幹線(東京~新大阪間)において「700系」からの置き換えとして投入を進めている「N700A」について、2016年度から2019年度にかけて20編成を追加投入すると発表した。
「700系」、東海道新幹線から消滅へ
この投入が終了する2019度末には「700系」の置き換えが完了する。またすべての車両が快適性・環境性能に優れた「N700Aタイプ」となり、最高速度が285km/hに統一される。
追加投入「N700A」はさらに改良
今後追加投入される20編成の「N700A」については、これまで投入された「N700A」に比べてさらに2点改良されている。
①新たなブレーキライニングの開発
新たな「ブレーキライニング」(車輪とともに回転するブレーキディスクを挟み込むことで、車両を減速、停止させる部品)の開発により、”地震ブレーキ”の停止距離が従来の「N700A」に比べて約5%短縮し、安全性を向上させる。
例えば最高速度285km/hからの場合、約3kmで停止させることができる。
②故障を未然に防ぐ機能の強化
またパンタグラフに状態監視機能を追加するほか、台車・ATCについて、走行中の車両データの監視機能を強化。さらなる安定性の向上、質の高い検査を実現させる。
既存の「N700系・N700A」も改造
今回、追加投入する20編成を除いた既存の車両(「N700系」「N700A」、計111編成)についても、上記の特長を反映する改造工事を、2017年度より2019年度末にかけて順次行ってゆく。
・N700Aの追加投入について~全ての東海道新幹線が「N700Aタイプ」になります~ - JR東海ニュースリリース
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