運行廃止となった寝台特急「北斗星」の食堂車の1両が埼玉県川口市でレストランとして2016年春に“復活”。往年の北斗星気分は味わえるのか!?実際に食事に行ってきました。
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ほぼ当時のままの内装の「グランシャリオ」
場所はJR武蔵野線・埼玉高速鉄道の東川口駅南口から徒歩約7分の「ピュアヴィレッジなぐらの郷」という施設内にあります。
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駅から道沿いに歩くと、突如あの北斗星の食堂車が出現!
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本当に夜の駅に停車しているかのよう。
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敷地内にはイタリアン料理店、蕎麦屋、ベーカリーカフェが隣接。各店舗で作られた料理を食堂車内で頂く形となります。
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ここから「グランシャリオ」へと入ります。食堂車の車体断面はこのようになっていたのですね。
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厨房脇の通路もそのままです。
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いよいよ中に入ります!
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何度か北斗星の食堂車を利用した視点で見ても、通路から車内、装飾品、内装などほぼ現役のままと言っても過言ではないでしょう。
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現役時代の、業務用時刻表や賞味期限表などもそのまま。
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今夜はここで夕食。もう北斗星の食堂車そのものです。
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車内はBGMが流れています。クリスマス前なのでおしゃれなクリスマスソングが流れていました。
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灯具類も現役時代のものをそのまま使えるよう整備したとのことです。
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車内が揺れてない事が不思議な感じです。
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夜の景色も、往年の下り「北斗星」のディナータイム・パブタイム時間帯に東北エリア走行中といった感じで、違和感が仕事をしません(笑)
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こちらのグランシャリオを利用するにはまず「乗車券」として500円が必要です。車両を腐食させないため3年に1度行う必要のある全塗装の費用(700万円)に全て充てるそうです。
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ディナーではイタリアン料理店で調理したものが提供されます。
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料理は同店の考えたオリジナルメニューとなります。全体的に優しい味でとても食べやすかったです。
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写真左は「雑穀米のピラフ」。
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デザートも付きます。食事の後は、じっくり車内を観察させて頂きました。
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元・厨房室側のテーブルには「北斗星」にまつわるグッズなどが飾られていました。現役時代もこの列のテーブルはよくグッズなどの販売場所になっていました。
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ディナーを提供している「リストランテ ナグラ」の料理長の谷澤卓氏。とても気さくな方で色々と教えて頂きました。伺った細かいポイントや裏話をご紹介しましょう。
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厨房脇の廊下にあったこの独特な手洗い場も、水道管をつなぎ直して水が再び出るようにしたとの事。足元のペダルを踏んだら本当に水が出て感動!
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一番大変だった事は、やはり輸送と搬入だったそう。大宮からトレーラーで運ばれ、50トンクレーン2本で吊り上げて設置したとのこと。
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『この車両を愛してた人々にもう一度愛して欲しい』という想いで、とにかく『現役時代そのまま』にこだわったそうです。
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クーラーも本当は車内天井のものを使いたかったそうです。『そうすれば列車独特の匂いまで味わえるでしょう?』。しかし電圧の関係でクーラーだけはお手上げだったそうで、“泣く泣く”エアコン設置となったそうです。「とにかくそのままに」という熱意を感じました。
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車内にBGMが流れていましたが、まさかと思い伺った所、現役時代のスピーカーからちゃんと流せるようにしたそうでビックリ!
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レジ付近にある冷蔵庫もそのまま活躍中。厨房の設備も全て稼働可能で、実際に調理場として使いたかったそうですが、保健所の許可の関係上使用できないそうです。
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テーブルクロスは新調ですが、現役時代にできるだけ近しいピンク色のものを調達したそうです。
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ランチとディナーは予約制。画像左下の電話番号で前日まで受け付けています。
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ランチはイタリアンランチとそばランチの2種類があります。それぞれお子様ランチもあります。
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予約なし(先着順)で楽しめる時間帯もあります。
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ディナーはイタリアン。右の飲み放題付きのほうはお酒に合うよう少しメニューがアレンジされています。
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お店の外にはグランシャリオの顔はめパネルもあります。
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筆者が行った時期(2016年12月)は敷地内のイルミネーションも綺麗でした。
北斗星の食堂車を利用した事のある方は、きっと思い出が蘇る場所となることでしょう。それだけでなく、乗る機会のなかった方もリアルな疑似体験ができますよ!
記事内に掲載の情報は全て取材・旅行地点のものです。
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