史上初!西武秩父駅発の「SLパレオエクスプレス」に乗ってみた

  • 公開 2016.05.29

西武鉄道が秩父鉄道の協力のもと、蒸気機関車の牽引する客車列車「SLパレオエクスプレス」を、西武秩父線・西武秩父駅から臨時列車として運行するということで、実際に乗ってみました。



60年ぶりに西武の本線系統駅からSL発車


秩父鉄道が保有し、普段は土休日を中心に熊谷~三峰口駅間で運行している「SLパレオエクスプレス」。

西武秩父駅近くにある秩父鉄道との“渡り線”を使用して史上初、同列車が入線・発車するもので、西武鉄道の本線系統の駅から蒸気機関車が出発するのは約60年ぶりの事となります。


池袋から臨時接続列車で西武秩父駅へ


池袋駅から事前募集によるイベント参加者向けの臨時列車に乗り、西武秩父駅を目指します。



西武特急「レッドアロー」(クラシック)がやってきました。



SLイベント参加者のみが乗車できる臨時接続列車です。池袋駅のほか、SLが保存されていることにちなみ、保谷駅からも乗車することができました。



車内では参加記念乗車証が配られました。


SLパレオエクスプレス、西武秩父駅に現る



西武秩父駅に到着。ほどなくして、隣のホームに秩父鉄道のSLが入線、貴重なシーンに皆シャッターを切ります。



このホームから撮影できるのは今回のイベント参加者のみ。



そしてSLパレオエクスプレスと西武特急レッドアローが並びました。



SLが入線すると、ホームではジャズ演奏が始まりました。




その後は、出発セレモニーも行われました。



いよいよ、SL列車に乗り込みます。



汽笛を盛大に、長く鳴らし発車。



ホームから手を振って見送られながら進みます。



わずかながら西武線の線路をSLが走ります。“渡り線”を通過後、秩父鉄道の線路に入ります。



SL車内ではオリジナル掛け軸のお弁当が配られました。



中身は秩父ならではのメニューが盛り沢山。



グッズなどの車内販売も行われました。


折り返しの三峰口駅で方向転換作業なども



30分ほどで、秩父鉄道の終点、三峰口駅に到着しました。



駅員さんによる歓迎や、SLの石炭をもらいました。



三峰口駅はレトロで味のある駅舎です。



いったん外に出てみましょう。



SLは乗客に囲まれて一休み中。



石炭ならしや、給水作業が行われます。ちなみに通常のSLパレオエクスプレス(熊谷~三峰口間)を1往復するのに必要な水は、家庭用のお風呂で約45杯分(9トン)とのこと。



三峰口駅では折り返しのため、機関車の方向を変え、付け替えなければなりません。そこで転車台を使って方向を変えます。



転車台に乗りました。



グルっとまわって…



無事向きが変わりました。



折り返し発車前にはホームでジャズ演奏がありました。


終点、秩父鉄道・秩父駅に到着



三峰口から揺られること約30分、臨時SLの終点、秩父鉄道の秩父駅に到着、SL特別列車の旅は無事終了しました。


今回の歴史的瞬間を記念して、西武鉄道と秩父鉄道のコラボ記念乗車券も発売されます。発売箇所は「西武・電車フェスタ2016 in 武蔵丘車両検修場」(2016年6月5日)および三峰口・御花畑・秩父の3駅(6月7日から)です。


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撮影:福岡誠

取材協力:西武鉄道・秩父鉄道


「パレオエクスプレス×レッドアロー」コラボ記念乗車券を発売します! - 西武鉄道ニュースリリース



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