東京都交通局はこのほど、クラシックモダン調の都電荒川線「7700形」が2016年5月30日よりデビュー予定と発表した。
この車両は同線で昭和30年代から運行している従来型車両「7000形」を大規模改修し再生させた車両。
老朽化した「7000形」車両の車体や一部の装置類(冷暖房装置や放送装置等)を再利用するとともに、台車、駆動装置、シート等を更新し、車体デザインの見直しを図っている。
車体デザインについては、同プロジェクトチームの発案により、クラシックモダン調の配色とし、全盛期の都電をイメージしたものとなっている。
都電「7700形」車両の特徴
配色:クラシックモダン調(みどり2両、えんじ3両、あお3両)
車内設備:縦手すりの設置、降車押しボタンの増設、ロングシート横に大型袖仕切りを設置し、安全性や車内快適性を向上
車内表示器:LED表示から液晶2画面に変更し視認性を向上
乗車口:開口幅を拡大し乗車がよりスムーズに(90センチメートルから1メートル)
【2016/05/30:当初写真が降車口(後扉)のものでした。申し訳ございません。乗車口(前扉)の写真に差し替えました。】
車内照明:LED照明へ変更し省エネルギー化を推進
制御装置:VVVF制御装置を搭載し、エネルギー効率を向上
台車:8900形でも使用している新型台車を採用し、乗り心地が向上
「7700形」は2016年5月30日にみどり色が運行開始予定(運行状況等により、営業予定が変更となる場合がある)。その後2016年度末までに、えんじ(3両)、あお(3両)の順に導入を予定している。
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撮影:福岡誠
取材協力:東京都交通局
・都電荒川線に7700形車両を導入します 都電荒川線7000形が7700形として生まれ変わります! - 東京都交通局ニュースリリース
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