最近「列車に乗る事」が目的になるような、楽しい仕掛けやサービスのある列車が増えている。
「東北エモーション」もその一つで、「全席が食堂車」の列車で、予約完売状態が続いている。
2013年10月に登場したばかりの走るレストラン『東北エモーション』の乗車記や感想をブログ形式でお届けする。
東北エモーションはどんな列車?
青森県の八戸駅~岩手県の久慈駅を結ぶ食堂列車。
東京から八戸駅は、東北新幹線「はやぶさ・はやて」号で約3時間半で行ける。
東北エモーションは往路と復路で異なる内容で楽しめる。
往路(八戸→久慈)ではランチのコース、復路(久慈→八戸)ではデザートブッフェとなっている。
八戸駅から乗車
東北エモーションの始発駅、八戸駅の在来線改札口は、「青い森鉄道」と共通の改札口。
ホームに下りると既に『東北エモーション』の車両が停まっていた。
車内の様子は?
3両編成の車内は、真ん中の2号車が「ライブキッチンカー」、そしてそれを挟んで両端の車両が食事スペース(オープンレストラン・個室レストラン)になっている。
車内に入るとすぐにライブキッチンが登場する。ランチの準備を間近で見ることができる。
広々とした車内は動くレストランそのもの。個室専用の車両もある。
個室にはクローゼットもあり、荷物や上着を気にせずゆっくり食事がとれ、壁の鏡も室内をより広々と見せてくれる。
扉の横には廊下に通じる謎の収納スペースが・・!
可愛いランチョンマット、箸袋は『東北エモーション』オリジナル。
机の引き出しにはカトラリー(シルバー食器)とおしぼりが準備されている。
ノンアルコールのアップルスパークリングがテーブルに運ばれてきて走るレストランの旅が始まる。スピーカーから流れるジャズが心地よい。
食事の様子は後日、鉄道新聞「グルメ」カテゴリで紹介予定!
みどころ
食事をしながら絶景を見られることもこの電車のごちそうの一つである。
電車が絶景ポイントを通過すると超低速で徐行運転をしてくれるため、撮影を逃す心配もない。
暖かい場所で雪景色と壮大な海を見るという贅沢がここではできる。
要所要所でお出迎えがある。寒い中感動である。
あまちゃんで流行語となった「じぇじぇ!」や「南部ダイバー」の文字が雪の海岸に書かれていた。
車内にはみどころ案内のパンフレットもおかれている。
久慈駅
往復で東北エモーションを利用する場合、折り返しの久慈駅では1時間ほど時間があるので、駅周辺を散策することが出来る。
JR久慈駅のすぐ隣にはNHKドラマ・あまちゃんで有名になった三陸鉄道久慈駅舎がある。
駅舎には売店もあり、熱々のそばや焼きおにぎりも食べられる。
お土産も充実している。
また歩いて15分ほどのところに道の駅くじもある。地元の野菜、海産物、お土産が購入できる。
おまけ 車内のあれこれ
車内には東北各地の伝統工芸をモチーフとしたインテリアがある。
食事中には心地よい音楽がスピーカーから流れてくる。
パントリーでは温かい食事の提供が可能な設備も充実している。
清潔なトイレや号車の途中にある洗面台、各テーブルの荷物置きなど乗客がすごしやすい空間作りがなされている。
前方の運転席からの眺めも見所だ。
最後にこのレストラン電車の支配人が丁寧に乗客一人ひとりのテーブルに挨拶にきてくれ、心までもが温まる旅となった。
一つだけリクエストとしては、『東北エモーション』のグッズや記念品を購入する機会がなかったことである。是非次回乗る時は何かグッズが購入できることを楽しみにしている。
東北エモーションの食事
東北エモーションの食事の様子は「グルメ」カテゴリのこちらの記事にて詳しく紹介!
列車の中でコースランチ&ケーキバイキング!「東北エモーション」の食事
東北エモーションに乗るには?(予約方法)
この列車は、通常のようにみどりの窓口で切符を購入するわけではなく、旅行代理店などでツアー形式の予約が必要となる。
JRの旅行代理店「びゅうプラザ」や、大手の旅行代理店で取り扱っており、新幹線利用の日帰りプランから、東北エモーションと宿泊がセットになったプラン等がある。
なお、2014年3月までの予約状況はほぼ満席で、2014年4月以降分については、「びゅうプラザ」発売分が2014年1月30日より販売開始となっている。
料金や詳しいことは公式サイトをご参照いただきたい。