「北斗の星に願いをプロジェクト推進委員会」はこのほど、2015年に引退した寝台列車「北斗星」を保存・設置するための費用をクラウドファンディング(インターネット上の寄付)で募集すると発表した。
同委員会は北斗市商工会の青年部が主体となり結成、過疎化が進む茂辺地地区の活性化を目標とし、実際に走行していた沿線に「北斗星」の保存設置をめざす。
設置場所については北斗市の協力を得て、茂辺地駅に隣接する市有地の無償貸与を受ける予定だが、車両の移設・設置・整備などに膨大なコストがかかり、1両分の最低必要額「1000万円」を寄付の目標金額としている。
1両目の対象車両はB寝台車「オハネフ25形2」で、1000万円を超えた場合は2両目「スハネ25形501」の移設設置の費用に充てる。
保存車両については、北斗市の新たな観光資源・観光起点となることを目指し、北斗市長も協力を呼びかけている。将来的にカフェや宿泊施設にする計画も。
寄付募集額は5,000円から100万円まで7種類あり、寄付額に応じて北斗星ポストカード・限定コースターなどの贈呈から、車両へのネームプレート掲示などの各種リターン(特典)を用意する。
募集は2016年4月27日(水)23時まで、クラウドファンディング募集ページから寄付できる。「1000万円」以上集まった場合にのみプロジェクト成立となり、不成立の場合は「北斗星」は解体となる。
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画像提供:北斗の星に願いをプロジェクト推進委員会
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