【2016.4/7更新】最下部のツアー情報を更新しました。
【2015.10/17追記】ぶらり旅「第3弾」乗車記公開!(ツアー内容が一部変わりました。)
伊豆半島を走る伊豆急行で、ちょっとユニークな観光列車が期間限定で走っています。
伊豆の車窓・グルメ・温泉・観光が日帰りでギュッと詰まった「伊豆急レトロ電車ぶらり旅」ツアー。
好評につき第2弾の開催も決まったというこのツアー、記者も乗車してみましたので、その様子をレポートします!
このツアーでは①「下り編」(伊豆高原駅→伊豆急下田駅)と②「上り編」(伊豆急下田駅→伊豆高原駅)の2コースがあり、それぞれで違った体験や食を味わえます。今回は往復で参加。もちろん片道参加でもOKですよ。
東京駅から乗り換えなしの特急「踊り子号」で約2時間、伊豆急行線の「伊豆高原駅」にやってきました。
①のんびり下り編
1両編成のかわいい電車で出発進行!
ホームに着くと、レトロ電車「100系」がお出迎え!実はこの電車、一度引退した車両なのですが、2011年に開業50周年を記念し復活を果たした車両なのです。先頭のライトとハワイアンブルーの車体がいい味を出しています。
待ちきれず、車内をチラ見。あれ?想像よりもかなり綺麗で、とても昭和36年に製造されたとは思えません!大切に手入れされているようです。
車内に入ると、ボックス席一つ一つに電車とは思えない大きめのテーブルが備え付けられていました。飲み物や食べ物を置くスペースにも困りません。思わずトランプを持っていきたくなるぐらい広々としていました。使わない時は半分に折り畳める優れもの。
まるでアトラクション!パワースポットのお寺へ
電車は「伊豆高原駅」を発車。
揺られること20分、最初の途中下車駅、「伊豆稲取駅」に到着!
駅の改札を出て、スタッフさん先導の下、3分ほど歩いてパワースポット「かやの寺」へ。真っ暗な迷路の様な部屋を壁伝いに歩いたり、変わった占いをしてみたりと、アトラクション参加型の楽しくて一味違ったお寺です。
まず、御住職のありがたい笑いありの説法で心が和みます。その後、真っ暗な迷路の様な部屋へ。本当に何も見えません。頼りは壁だけです。最後にうっすらと明りが見えますが、果たしてその意味とは…?参加してみてのお楽しみ!
摩尼車(まにぐるま:写真中央)という変わった占い体験ができます。自分の干支を正面にして、思いきりくるくると回転する摩尼車をまわし、見事自分の干支が正面で止まったら大吉です。ちなみに私は行き過ぎてしまいました…。
樹齢750年のかやの大樹の前で大きく深呼吸。御利益にあずかれるらしいです。空気が澄んでいてとても美味しく感じました。
他にもビルマ国宝の竪琴なども展示されており、見学する事ができました。
江戸城にも使われた石をひいてみよう
旧江戸城の石垣は、ここ伊豆の山から切り出され運ばれたそうです。そのため、「伊豆稲取駅」前には大きな伊豆石が展示されていました。石ひき体験もできるので、自信がある方は挑戦してみてください。
窓一面に広がる絶景!
駅に戻り、ホームに上がると、再び電車がお迎えにやってきました。ここからは、車窓に注目の区間です!
当日はあいにくの天気でしたが、それでも東伊豆の海岸線ギリギリを走る車窓は迫力満点。松と波が打ち返す風景は車体カラーのイメージぴったり。一瞬船に乗っているのかと勘違いする様な絶景です。
ちなみに晴れて見通しの良い日は大島をはじめとする伊豆諸島も見渡せます!
案内してくださるスタッフの皆さん
伊豆急のスタッフのみなさんです。旅が楽しくなるアナウンスや心遣いで旅のサポートをしてくれます。ビュースポットではしっかり速度を落として運転してくれるので、写真撮影もばっちりできました。
お待ちかねの伊勢海老弁当が登場
さて、いよいよ豪華伊勢海老弁当が運ばれてきました。「下り編」の目玉でもあります。お弁当もお茶もスタッフが1人1人へ配ってくれるので、わざわざ車内を移動しなくても大丈夫。
はみ出すほどの大きな鮮やかな伊勢海老とさざえの壺焼き、金目鯛と味ご飯を絶景車窓を見ながら食べられます。
伊勢海老の身がいっぱいに詰まっていて、贅沢なお弁当でした。美味しくてあっという間にペロリと完食!お土産に買って帰りたいぐらいですが、駅弁販売はしておらず、このツアーに参加した人のみが味わえる幻のお弁当なのです!
伊豆急下田駅に到着!
伊勢海老弁当を食べたらあっという間に「下り編」の終点、「伊豆急下田駅」に到着。ここで一度解散となります。関所の様な改札がおもしろいですね。
「上り編」の発車まで少し時間があるので、駅構内を探検。温泉まんじゅうを蒸していたり、地元名物も沢山売っているのでお土産を買うならこの時間がおすすめです。
駅を出ると正面に下田ロープウェイ乗り場が。片道のみ参加の方は、ぜひロープウェイに乗って黒船来航の下田港と伊豆七島を見渡してみてはいかがでしょう?
電車のサブレも売っていました。お土産選びも捗ります。
②ゆったり上り編
お土産も一通り目を通したら、今度は「上り編」のスタートです。先ほどの、レトロ車両「100系」が待っていてくれました。
レトロな「100系」の車内あれこれ
出発までの間、ゆっくり車内を観察してみました。この電車には見慣れないボタンが壁についています。皆さんは何のボタンかわかりますか?
正解は、最近では珍しい車内の扇風機を動かすボタンです。私も思わずポチリ!心地よい風が流れてきます。窓も一昔前のタイプなので手動で下から開けることができます。
車内にはこの電車が現役だった頃の写真や、当時の広告をイメージした中吊りがあり、タイムスリップした気分が味わえます!
お楽しみのスイーツタイム
観察しているうちに「上り編」が出発!しばらくすると、何やらスタッフの方がワゴンで熱いコーヒーと和風テイストな袋を配りにきてくれました。これはもしかして…!?
そうです、中には美味しそうな伊豆のスイーツが沢山!一つ一つ包装されているので、食べきれない時はお持ち帰りもできます。お弁当を食べて、さらに温泉まんじゅうを食べても、スイーツは別腹ですね。
ロールケーキはいちご味とオレンジ味があり、どちらになるかはお楽しみ。甘い至福の瞬間を味わえます。
温泉で心も体もポカポカ
スイーツを堪能しているとあっという間に電車は「伊豆熱川駅」に到着。
お腹がいっぱいになったら、天然温泉で日頃の疲れを癒せます。また同じ電車が迎えに来てくれるので、荷物は貴重品以外電車の中に置いても大丈夫です。
駅の目の前には風情ある湯けむりと梅の花が。期待も高まります。
スタッフの案内で温泉旅館の送迎バスに乗り込み、5分ほどで到着しました。
入ることのできる温泉は「熱川プリンスホテル」または「ホテルカターラ」のいずれかで、今回は「熱川プリンスホテル」に入りました。
入浴時間は1時間ですが、女性の私でも十分ゆっくり入浴できました。天然温泉なので体が芯からポカポカ温まります!
湯けむりの中、レトロ電車がまたお迎えにきてくれました。カワイイ!
伊豆高原駅へ
「伊豆熱川駅」から10分ほどで、終点伊豆高原駅に到着です。1日中お世話になった電車ともお別れです。
朝はバタバタだったので、駅の中を探検してから帰ります。ここにもお土産屋さんや食事処が色々あります。またお腹が空いてきたら、海鮮丼を食べるのもいいですね!
伊豆高原駅のすぐ外には無料の足湯があるので、時間があればこちらも是非!
実際に乗ってみて…
最近では「観光列車」や「レストラン列車」といった、乗って楽しい列車が全国に増えつつありますが、この「ぶらり日帰り電車の旅」は、電車がまるでバスツアーやクルーズのように私たちを連れて行ってくれては、途中下車駅で待っていてくれたり迎えに来てくれて、駅の外にある温泉や観光も付いていることが他の多くの観光列車と違う最大のポイントです。
そのため、1日で効率よく伊豆のオイシイ所取りができちゃう、そんなツアーでした!首都圏からも気軽に行ける伊豆。ぜひ、参加してみては!?
取材協力:伊豆急行
【動画】「ぶらり日帰り電車の旅」ツアー体験
より詳細な情報を見る
鉄道新聞Facebookページにて、本記事では未掲載の写真やエピソードを掲載中!
「ぶらり日帰り電車の旅」ツアー情報【2016.4更新】
好評につき2016年5月~6月にかけて、ぶらり旅第4弾が開催されます。
※内容リニューアルのためこのページの内容と異なります。
申し込みは電話または伊豆急行ホームページ内の下記フォームで受付。先着順ですのでお申し込みはお早めに!
・電話:0557-53-1116(9:30~18:00 土・休日除く)。
・伊豆急100系で行く レトロ電車ぶらり旅 第4弾 - 伊豆急行詳細ページ。最下部に申し込みフォームのリンクも
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