こんにちは。編集長の福岡 誠です。2020年8月11日、東京メトロ有楽町線・副都心線用の新型車両「17000系」の報道公開に行ってきました。
改めて現場の様子を、未公開カットを中心にユルくお届けします。
車両の概要や、当日のお披露目の様子はこちらの記事をご覧ください!
お披露目された場所は、有楽町線の終点・新木場駅の先にある新木場車両基地(東京都江東区)です。
今回は『車内』で事前説明のため、受付後早速もう17000系の車内へ。ドキドキ…
お~、初めて見る17000系の車内です!
えっ、ドアが灰色なのがちょっと珍しい。そしてマスクをしていても分かる新車のにおい!
車内を見渡すと…有楽町線カラーのゴールドのシート背面と、副都心線ブラウンのつり革。
このコントラスト、中々のインパクトです。
早速座ってみます!座面は凄い柔らかい訳ではないですが、疲れなさそう。
頂いたパンフレットを読んでみると、腰掛内部に金属バネ(Sバネ)を組み込み、座面に適度なクッション性を持たせている、とのことです。
そして説明は車内スピーカーを通して行われましたが、『高音質スピーカーを搭載していますので…』と誇らしげな説明が印象的でした。ステレオ音声対応です。
説明終了後はそのまま車内撮影。
優先席の背面は青系でした。ちなみに座席表地にはアラミド繊維を採用し、表面の耐久性向上を図っているとのこと。
座席端の仕切りも大きかったです。強化ガラスで車内全体が広く見えます。
荷棚もキラッキラの強化ガラス!
全号車にフリースペースも設置されました。JR東日本のE235系などのように床の色を変えたり大きなマークを掲出するといった目立ったサインはありません(車両外側の窓上にはサインがあります)。窓下は、横手すりとヒップレストが一体になっています。
乗降ドア上には2基ずつ、17インチワイド液晶を搭載。また千鳥配置で防犯カメラも埋め込まれています。
天井のLED照明はフラットな仕上がりでした。
わずかな時間ながら、普段入ることのできない乗務員室にも潜入!
機器配置は、相互直通他社の車両と共通化をはかっているとのこと。一番右の画面は他のモニタ故障時用のバックアップ用画面です。
さて、外観撮影のため、車外へ。
ココが東京メトロ車両初機構、ちょっと分かりにくいですがドアの外側の床面(赤枠部分)がホーム側に約10度傾斜しており、車いすやベビーカーでもスムーズに乗り降りできるようになりました。
こちらの公式の図のほうが分かりやすいかもしれませんね。あと、7000系は結構ホームと段差がありましたが、17000系は床面が7000系より6センチ低くなりました。
さあ、いよいよ外観です。従来の7000系や10000系の丸目ヘッドライトを継承。
10000系は茶色がメインのデザインでしたが17000系はゴールドの印象が強まりました。フリースペースがある場所にはサインが表記されています。
現地で10000系と見比べて気づいたのですが、17000系のほうが茶色が、赤みを帯びた色味になりました。
ん、何かきたぞ!?
サプライズで、駅街かけるくん(写真左)やメトポン(写真右)が駆けつけました。
暑いので一瞬ですが、盛り上げてくれました!
ちなみにこの日も最高気温は30度を超え、暑かった〜!
ただ海が近くて意外と風があり、また17000系の冷房の効いた車内にいる時間も長く、なんとか乗り切れました…
気になる17000系のデビュー時期ですが、以前投入が発表された時は「2020年度下半期」という表現でしたが、今回のお披露目時はより具体的に「2021年2月」と発表されました。
もう完成している割には結構先…と感じるかもしれませんが、東京メトロ有楽町線・副都心線は色々な鉄道会社と相互直通しているため、各種性能試験および乗務員の養成を東京メトロ線のみならず、相互直通先でも行うため約1年かけて実施するとのことです(2020年2月より各種性能試験中)。
以上、取材報告をお届けしました!
繰り返しになりますが、車両の概要などは当日掲載の記事もぜひ併せてご覧ください!
動画
編集長による説明(声)付きYouTube動画です。
動画URLはこちら→https://youtu.be/anu6WVZturA