連載【おうちで電車旅】
2020年取材の未掲載カットを中心に構成してお届けします。旅気分で出発進行!
JR九州の新しい観光列車「36ぷらす3」。昨年2020年10月9・10日に行われた試乗会の写真と当日Twitter中継した際の動画で、バーチャル旅をお届けします!
「36ぷらす3」って?
九州の全ての県を巡る列車で、ほぼ毎週木曜日に博多駅を出発し、月曜日までの5日間かけて走ります。各ルートの1日単位で乗ることができます。日中の時間に運行し、宿泊設備は備えません。
5つのルートのうち、今回は緑の土曜日ルートに乗ります。
宮崎空港駅からスタート
「36ぷらす3」土曜日ルートの始発駅は宮崎県の「宮崎空港駅」。駅前は南国感あふれています。
36ぷらす3がやってきた!
きたーー! pic.twitter.com/CEpZtKrUU0
— 鉄道新聞®︎ (@tetsudoshimbun) October 10, 2020
「36ぷらす3」がホームに入ってきました。
ホームの真横が空港なので、タイミング良いと飛行機とのツーショットも見られるかも!
艶のある黒い車体と車内は特別感であふれます。早速乗ってみましょう。
36ぷらす3の車内へ!
JR九州の新しい観光列車「36ぷらす3」、いよいよ乗り込みます! pic.twitter.com/GBlr9Hzy9p
— 鉄道新聞®︎ (@tetsudoshimbun) October 10, 2020
6号車に乗り込むと、電車では珍しい『下駄箱』があります。靴を脱いで、自分の座席番号の下駄箱に入れてから客室に入ります。
36ぷらす3の座席車両(グリーン車)の車内です。6号車の床は畳敷きになっています!
各シートの前面には、革製の多目的ポケットが付いています。
座席に座って足元を見るとこんな感じです。畳のにおいも感じられます。
車内のデッキには、今日運行するルートが書かれたサボ(札)が差し込まれています。
36ぷらす3は11:43、宮崎空港駅を発車。約5時間の旅のスタートです!
JR九州の新しい観光列車「36ぷらす3」は宮崎駅を出ました。車内放送による案内が入ります。#36ぷらす3試乗 pic.twitter.com/CHyAaH7GUQ
— 鉄道新聞®︎ (@tetsudoshimbun) October 10, 2020
宮崎駅を出た後の車内放送の様子です。「36ぷらす3」についての説明もあります。
障子を開けたら…日向灘の車窓が!#36ぷらす3試乗 pic.twitter.com/wOEqaMX46Q
— 鉄道新聞®︎ (@tetsudoshimbun) October 10, 2020
美しい海(日向灘)の車窓が広がります。
36ぷらす3て楽しめる食事
12時過ぎ。食事つきプランの場合は、お弁当が席まで届けられます。
オリジナルの風呂敷に包まれた2段のお弁当です。風呂敷は記念に持ち帰ることができます。
グリーン個室の食事つきプランでは、木箱に入ったお重での提供になります。
ホームでお買い物タイム
13:05、途中の延岡駅で「36ぷらす3」はしばらく停車。ホームに出て、名産品の買い物が楽しめます。
発車の際は、乗務員がハンドベルを鳴らして教えてくれます。
秘境駅を散策!
13:39、36ぷらす3が停まった駅は…上り下り合わせても3本しか来ない秘境駅「宗太郎(そうたろう)駅」!
訪れるのが難しい秘境駅を、約10分間の短い間ですがホームに出て味わうことができます。
宗太郎駅を散策します。
ホームでお買い物タイム
13:57、36ぷらす3は途中の重岡(しげおか)駅でも停車。名産品の販売がありました。
どれも美味しそう…!
再び車内に戻って14:18、また「36ぷらす3」は走り始めました。
車内で梅酒づくり体験
4号車「マルチカー」では、列車ごとに無料・有料のイベントがあります。
14:25頃から行われたイベントは「梅酒(お酒)作り体験」(有料)。
梅のヘタをくりぬいて、氷砂糖と金平糖を瓶に詰めて…電車の中で梅酒を作るという貴重な体験ができました。
但し飲めるのは1年後だそうです。楽しみにしておきます。
15:30頃、マルチカーで今回のコースの色である「緑」に関する5つのエピソードを紹介するイベントも行われました。
このように「36ぷらす3」は乗っている間、色々イベントがあります。長距離で乗っても気分転換できるのはいいですね。
車窓で見えた、「臼杵駅」の駅名標がすごい(隣に通常の駅名標もあります)。
ビュッフェ&マルチカー探索
終点、別府駅までもう少し。到着までのひと時、ビュッフェで買い物をしたり、マルチカーでのんびり過ごしてみます。
ビュッフェの様子です。
冷蔵ショーケースには、九州の地酒やソフトドリンクがずらりと並びます。
ビュッフェの支払いは現金かクレジットカード、スマホ決済となります。
アルコールはオリジナル風呂敷つきです。
メニューはリハーサル仕様ですが、充実した沿線の飲み物やデザート、さらにうどんやカレーといった軽食もあり、かつて博多~西鹿児島(現・鹿児島中央)間を結んでいた頃の『787系つばめ』のビュッフェを彷彿とさせます。
ビュッフェの雰囲気は、こんな感じです。#36ぷらす3試乗 pic.twitter.com/meX4DUOqp8
— 鉄道新聞®︎ (@tetsudoshimbun) October 10, 2020
マルチカーは、車内イベント時以外はフリースペースになっています。終点までのひととき、ビュッフェでお酒を買って、ここで飲むのもいいですね。#36ぷらす3試乗 pic.twitter.com/NogTVdLPBF
— 鉄道新聞®︎ (@tetsudoshimbun) October 10, 2020
16:46、JR九州の新しい観光列車「36ぷらす3」は無事、終点別府駅に到着しました。あっという間の5時間でした。
JR九州の新しい観光列車「36ぷらす3」のグリーン個室は、昨日の様子ですがこんな感じです。
— 鉄道新聞®︎ (@tetsudoshimbun) October 10, 2020
中継にお付き合い頂きましてありがとうございました。#36ぷらす3試乗 pic.twitter.com/YenqQgp3zu
36ぷらす3の車両、「787系」って?
「787系」は約30年前の1992年にデビュー。九州新幹線の開業前までは博多~西鹿児島(鹿児島中央)を特急「つばめ」として結んでいました。
現在は一部改造や編成組み換えをして博多~長崎を結ぶ特急「かもめ」の一部や、門司港・小倉~博多を結ぶ特急「きらめき」などで使用されています。「36ぷらす3」はそのうちの1本をさらに改造し、豪華な車両に生まれ変わりました。
2種類の乗り方
「36ぷらす3」では、各コースに合わせた地域の『美味』を楽しめる食事付きの「ランチプラン・ディナープラン(旅行商品)」と、指定席として気軽に乗車できる「グリーン席プラン(きっぷ)」の2種類の乗り方があります。
全席指定で1号車~3号車(個室)はランチプラン・ディナープラン(旅行商品)のみ、 5号車~6号車(座席)はランチプラン・ディナープランおよびグリーン席プラン(きっぷ)での発売となります。
ランチプラン・ディナープランの食事は、コースによって異なり、また個室と座席でも食事内容が異なります。
曜日ごとのコース・ルートや予約方法など、詳細は同社特設サイトに掲載されています。
また、「36ぷらす3」の詳しい外観・車内の様子は、お披露目時のレポートをぜひ併せてご覧ください!